ドラッグ使用時の方が「正気」であったことが判明!
ドラッグ使用時の方が「正気」であったことが判明! 哲学者「通常こそ幻覚。ドラッグで真理に至る」

「正気」とは一体どんな状態のことだろうか? 普通、前後不覚の酔っ払いやドラッグでハイになった人物に対し「正気じゃない」という言葉が浴びせかけられるものだが、オーストラリアの哲学者クリス・レスビー氏によると、むしろ幻覚剤を用いた人物の方が「正気」であり、通常の知覚状態は「幻覚」であるという。
■幻覚剤が引き起こす「直接知」とは?

この度、2017年に幻覚経験と認知哲学を結びつけた野心的な博士論文を提出したばかりの、オーストラリア・アデレード大学の哲学者クリス・レスビー氏が、「3:AM MAGAZINE」(8月5日付)のインタビューに応じ、幻覚剤の知られざる効果を赤裸々に語った。
レスビー氏によると、幻覚剤は現実に根ざしていないため、使用者が本物の経験を得ることはないという常識的な批判とは逆に、幻覚剤の使用による「サイケデリック・トランスフォーメーション」こそ“本当の知識”に導くものであるという。一体どういうことだろうか?
「幻覚を経験している主体は、自己の広大な精神的潜在能力に関して、哲学者が“直接知”(knowledge by acquaintance)と呼ぶものを獲得しています。つまり、(論証に依らず)直接獲得されているということです」(レスビー氏)

直接知とは経験による知識のことを指し、これと対をなす“方法知”は記述・論証による知識のことである。そして、レスビー氏によると、直接に獲得される知識とは「精神的な潜在能力」と「構築された自己という事実」だという。
一般に西洋哲学では方法知が直接知よりも重視されるが、仏教やインド哲学では現量と呼ばれる直接知が比量(方法知)よりも重視されている。レスビー氏も、こういった事情から、幻覚剤が流行した60年代の精神的探求者らは、最終的に瞑想に行き着いたと考察している。そして、幻覚作用は“構築された自己”を正しく認識することにも導き、“自己を喪失する経験”を瞑想よりも手軽に提供するものとのことだ。
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