公衆風呂として存在していた“のぞき小屋”
奇習! 女性の入浴姿からカップルの生本番まで ― 公衆風呂として存在していた“のぞき小屋”の存在
【日本奇習紀行シリーズ】 近畿地方
現在でもその欲望が突き動かすままに行動し、場合によっては警察沙汰にさえなってしまう人すらいる“のぞき”という行為。しかし、かつて近畿地方のとある地域においては、この“のぞき”という行為を、“おとなの嗜み”として許容していた時期があったという。
「あのね、なんだろうな、昔さ、繁華街なんかに“のぞき部屋”ってのがあったでしょう? ああいうのだよね。ああいうのをやる小屋がね、村の片隅に設けられていたっていう。そういう馬鹿げた話ですよ(苦笑)」
かつてその地域に存在していたという“のぞき小屋”の存在についてそう証言するのは、現在、故郷を離れて滋賀県内にある長男宅で暮らしているという、小野木要蔵さん(仮名・78)。小野木さんの話によると、彼が生まれ育ったという郷里の村では、夜な夜な“のぞき小屋”を訪れる男女が後を絶たなかったという。
「……えっとね、村のはずれのね、共同風呂の近くにね、小さな小屋があってさ。それがね、今でいうと公園の公衆トイレみたいにね、ちょうど男女の入り口が別になっていてさ。まあ、厳密に言うと、“見る側”と“見せる側”の入り口が2つあるという形で。時間になると、“見る側”のところから入ってね、“見せる側”に誰か来るのを待つっていう。そんでそこに誰かくると、ナニしはじめるものだから、“見る側”の人間は、小さなのぞき穴からそれを見て楽しむっていう……完全にのぞき部屋みたいなもんだよね(苦笑)」
村はずれに設けられたその小屋では、夜になると“のぞき”と“自慰行為”を目的とした観客サイドの村人と、“露出”を目的とした演者サイドの村人が集まり、かわるがわるお互いの行為を“堪能”していたのだという。基本的に“見られる側”には、女性たちが単独で入ることがほとんどであったというが、時折、夫婦や恋人同士などのカップルたちが登場し、いわゆる“生本番”を披露することすらあったという。
「一応はね、“見せる側”の方はね、表向きは“風呂”ということになってるのよね。実際に風呂桶なんかもあるし、村の人間以外には、あくまで“共同風呂の一部”ということにしていたから。だから“見る側”さえいなければ、ただの入浴っていうわけ。けれどもそれはあくまで建前でね。みんなそういうことを目的として、利用していたっていうわけよ」
小野木さんの話によると、この地域では古くから小さな温泉場が多い土地柄ということもあって、どの集落にも地域の住民を対象とした小規模な共同浴場があったそうで、言わば、その一部が、“のぞき小屋”に転用されたということのようだ。現在も同地域では、小さな共同浴場が数多く確認できるだけに、もしかするとそうした風呂の中には、小野木さんのいう“のぞき小屋”の機能を果たしているものが、今なお、含まれているのかもしれない。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
イタコ、霊媒、エロ祈祷…エログロナンセンスな超常現象ドキュメンタリー『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』とは?
※こちらは2020年の記事の再掲です。 ――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・...
2024.02.27 08:00奇妙龍のパワーを秘めた文字、「左回り」のエネルギーを得られる輪…今最強の波動グッズ3選
不思議ジャーナリスト・広瀬学が渋谷クロスFMのラジオ番組のレギュラー出演者にな...
2024.03.19 16:30スピリチュアル奇習! 女性の入浴姿からカップルの生本番まで ― 公衆風呂として存在していた“のぞき小屋”の存在のページです。近畿地方、奇習、自慰、日本奇習紀行、のぞきなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで