奇習! 大量の鏡の前で大胆すぎる“魔除けセックス” ― 中部地方に存在した古き良き性の習慣

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【日本奇習紀行シリーズ】 中部地方

 かつて、古き良き“昭和のラブホテル”においては、それこそベッドサイドはもとより、その天井でさえも鏡張りという、なんとも仰々しい演出が施されていることもしばしばであったが、当時の血気盛んなカップルたちは、日頃はなかなか目にすることのない、自分と相手のセックス姿を、鏡を通して確認することで、その欲情をさらに盛り上げていたものだった。多くの人々が知るように、こうした行為は、ビデオカメラやスマートフォンで、簡単に情事を撮影できるようになってからと言うもの、急速に姿を消していき、今では過去の遺物と化した感は否めないが、実はこうした「鏡写しで情事を楽しむ」という行為を、昭和期よりももっとずっと古い時代から習慣的に行っていた人々がいたという。

「そうだね、全面鏡張り。今にして思えば、なんであんなことになっていたのかって、私らでさえ思うほどだよ(苦笑)」

 かつて、自身の生まれ育った中部地方のとある地域に長らく存在していたという「性」にまつわる習慣についてそう証言するのは、現在も当地で暮らす元農業・田川金蔵さん(仮名・70)。田川さんの話によると、当地においては、かつてのラブホテルがそうであったように、その寝所に大きな鏡を何面も設置することが当たり前のように行われていたという。

「なにせ寝間のね、壁という壁に大きな鏡をいくつもつけているわけ。当然、夜になるとそういうことをするわけだけれども、自分らのしてることをさ、鏡で見るわけよ。私なんからも、妙に高まってしまって、鏡の中にいる自分ら相手に、見せびらかすようにしたりさ(笑)。もっとも、所帯を持って最初のうちはみんな興奮するけれどもね、だんだん飽きてくると、逆に鬱陶しくなるんだよな(苦笑)」

奇習! 大量の鏡の前で大胆すぎる魔除けセックス ― 中部地方に存在した古き良き性の習慣の画像2画像は「Thinkstock」より引用

 田川さんの話によれば、当地においては、若い男女が結婚し、その居を構えると、婚礼品の1つとして、鏡が大量に贈られるのだという。それは勿論、今で言うところのベッドルームに設置する目的のものであり、それがあからさまに不自然なことであっても、当地の人々は「昔からそうしていたから誰も不思議だとは思わなかった」(田川さん)のだという。

「私も親の代から聞いた話だし、親だって祖父母の代から聞いた話だというから、本当のところはわからないのだけれども、もともとはね、夜寝ている間に、悪い気を持った鬼だとか霊だとかみたいなものが、人間に悪さをするから、それを防ぐ目的で、設置するようになったんだっていうんだよな。けれども、どう考えたって、ありゃあ夫婦の営みを盛り上げるための小道具だよ(苦笑)」

 こうした経緯があるため、後に起きた昭和期のラブホテルブームの際には、田川さんをはじめ、この地域の出身者の多くが、ホテルにある鏡張りの部屋を見て、「真似された」と誤解したほどであったという。それが古から続く習慣であるとはいえ、なんとも奇妙な話である。

文・取材=戸叶和男

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