ついに“光を音に変える”新技術が爆誕! 超高速光コンピュータに向けて技術的大ブレークスルー(最新研究)

ついに光を音に変える新技術が爆誕! 超高速光コンピュータに向けて技術的大ブレークスルー(最新研究)の画像2画像は「Inhabitat」より引用

■開発者「稲妻と雷鳴の違いのようなもの」

 この技術ではまず、データに含まれる光のパルスと書き込み用のパルスをチップ上で相互作用させ、音波を発生させる。これによってチップ上にデータが保存され、読み出しなどの処理が可能となる。音に変化したデータは光の状態よりも5桁は遅いスピードになるが、音波になったデータは速すぎず、現在のマイクロチップの処理速度でも十分に取り扱えるスピードになるという。開発者らはこの違いを雷の音と光にたとえている。

 音波データは情報処理されたのち、速やかに光の状態に戻される。読み出し用の光のパルスをチップに入力すると、このパルスは音波によってデータを書き込まれ、再び光としてチップから送信される。すなわちデータは再び光速で通信されるのである。

動画による解説。「YouTube」より引用

 この技術により、光速データ通信のメリットはさらに大きくなるという。どれだけ通信速度が速かろうと、端末の処理速度が遅くては無意味であることは、現代人ならば誰もが身に染みて理解していることだろう。光コンピュータが実現すれば、情報処理速度は現在の20倍以上に高速化し、しかも過剰に電力を消費したり発熱したりするようなこともなくなる。その恩恵はスーパーコンピュータからスマートフォンまで、あらゆる分野に及ぶだろう。光を音に変えるという不思議な技術が、世界を変える日も近いかもしれない。

(吉井いつき)


参考:「Phys.org」、「Inhabitat」、「Nature Communications」、ほか

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