人間がヴァンパイアになりゆく病“ポルフィリン症”の研究 ポー博士「彼らが生き血を飲む原因は…」

■ポー博士「ポルフィリン症を根絶したい」

「EPPを発症した患者は、慢性的な貧血状態です。彼らは四六時中疲労感に襲われ、青白い顔をしています。歯茎がやせ細ることで牙が生えたような形相に見えることもあります。また、光線過敏症のせいで、直射日光のあたる場所で生活することは困難なため、必然的に夜間行動だけとなります」(バリー・ポー博士)

 だが、これではまるで『ドラキュラ伯爵』そのものではないか!

人間がヴァンパイアになりゆく病ポルフィリン症の研究 ポー博士「彼らが生き血を飲む原因は…」の画像3画像は、medicalbag.comより

 また、ポルフィリン症患者は、生き血ほしさに犯罪に走ってしまうこともあるという。病院に忍び込み輸血バッグを盗んだり、ときには、生きている人間の身体から直接摂取(!)といった過ちもあったらしい。危険な人物といえなくもないが、考えてみれば気の毒な人たちだ。

 ポー博士は明言する。「EPPは遺伝子疾患であり、たとえ患者に噛まれたとしても感染することはありません」と。

 今、博士の研究チームはEPP患者に名乗り出てもらい、彼らの持つ遺伝子エラーを正して、最終的には病気を根絶したいと語っている。

人間がヴァンパイアになりゆく病ポルフィリン症の研究 ポー博士「彼らが生き血を飲む原因は…」の画像4  画像は「Wikipedia」より

 まだまだ偏見も多い病気だが、EPPをはじめとするポルフィリン症患者のQOLを改善するためにも、革新的な治療法が待たれるところだ。
(文=佐藤Kay)


参考:「Mysterious Universe」、「Huffington Post」、ほか

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