「殺さないで…」千葉18歳少女生き埋め殺人の実行犯・中野翔太(22)と面会! 刑確定前に明かした“ズレた本音”と障害の真実とは?

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■裁判の筋書きを覆す新証言?

 裁判では、中野は事件前、被害少女と面識がなかったことが明らかになっている。にもかかわらず、井出に指示されるまま、生き埋めにして殺害してしまったとのことだった。普段から井出のパシリだったとはいえ、中野はなぜ、そんな大それたことを仕出かしたのか。その点も中野に質問してみたが、返ってきた答えは少々意外なものだった。

井出から『埋めろ』とか『殺せ』という指示はなかったんですよ

 では、指示もないのに、なぜ、被害少女を生き埋めにしたのか。

被害者の人が穴の中で泣き出したんで、焦ってしまい、何も考えられなくなって……とにかく、なんとかしようと砂をかけてしまったんです

 中野は淡々と話したが、この話が本当ならば、井出やA子が中野と共謀し、被害少女を生き埋めにしたという裁判の認定が事実と異なることになってしまう。

 井出やA子は中野同様に千葉地裁の裁判員裁判で無期懲役判決を受けたが、畑に掘った穴に被害少女を入れたところまでは立ち会っていたことを認めつつ、「殺すつもりはなかった。生き埋めは中野が1人で勝手にやったことだ」と主張して現在も控訴中だ。それだけに筆者は中野の話が少々気になった。


■家族や友人の面会は一切なし

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 もっとも、中野本人は、井出やA子について、こう言う。

僕に穴を掘るように言ったのは井出だし、井出は僕が被害者を埋めた場所の地面をならしたりもしています。A子はともかく、井出が自分より罪が軽くなったら納得できないです

 あどけない中野の表情がこの時ばかりは少し険しくなった。中野としては、あくまで「主犯格は井出」という認識のようだった。

 それは別にいいとして、中野から罪の意識のようなものがあまり感じられないのが気になった。そこで、「被害者遺族は裁判で中野くんを死刑にするように求めていたけど、中野くんが逆の立場だったら、どう思う?」と尋ねたところ、中野は表情を少し暗くした。

逆の立場だったら、僕も死刑を求めると思います

 では、泣いて助けを求める被害少女を生き埋めにした時のことを思い出すこともあるのだろうか。

その時のことを思い出すと、苦しいというか、頭を抱えちゃいますね。タラレバじゃないですけど、別の方法があったんじゃないかと考えたりもします。焦ってしまって(埋めた)というのは言い訳にしかなりませんよね

 知的障害があるとはいえ、中野にも罪の意識が無いわけではないようだった。しかし、やはり普通とは感覚が少々ズレている印象は否めなかった。

 中野によると、幼い頃に母親は家を出て、父親も再婚したため、姉や弟と一緒に祖母に育てられたという。しかし、その祖母とも折り合いが良いわけではなく、現在は家族も友人も誰も面会に来ていないという。

 そのことについては「寂しくはないです」と言う中野だが、これから長い服役生活を送ることになる思いを聞くと、「不安ですね……」と少し表情を曇らせた。刑務所でうまく立ち回れるタイプにも思えず、きっと人間関係にも苦労することになるのだろう。

 しかし、家族を生き埋めにされ、殺害された被害者遺族たちからすると、その程度のことは苦労のうちに入らないだろう。
(取材・文・写真=片岡健/片岡健の【死刑囚の実像】シリーズまとめ読みはコチラから)

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