老人を生埋めにして殺す「棄老」の風習=九州
奇習! 残酷すぎて封印された“過激版・姥捨て山”とは? 老人を生きたまま埋めて殺す「棄老」の風習=九州
【日本奇習紀行シリーズ】 九州地方
古代社会においては、権力者が没すると、その家来や民衆までもが、その死に殉ずる形で埋葬されるという習慣が存在していたが、それは後に埴輪や土偶、中国の兵馬俑のような副葬品に置き換えられることとなった。しかし、この国の一部においては、そうした副葬品ではなく、生きた人間が故人と共に埋葬されるという、にわかに信じがたい儀式が20世紀に入ってからも、ひっそりと続けられていたという。
「なにせ生きたまま埋められるんだから、恐ろしい話だよね」
かつて九州地方のとある地域で行われていたという、殉死の儀式についてそう語りはじめたのは、同地域出身の有馬格之助さん(仮名・84)。有馬さんの話によると、古くからこの地域では、いわゆる長者と呼ばれる人物や、村長格の人物が死ぬと、村人の中から1人だけ選ばれ、故人と共に生き埋めにされるという習慣が存在していたのだという。
「もともとは棒切れを使ったくじ引きみたいなものでやっていたらしいんだけれども、それだと働き手の若い衆まで死にかねないから、途中から年寄りだけになったみたいでね。私があの村にいた時期だけでも、爺さん婆さんが何人か一緒に埋められたよ」

たしかに農業を中心としたこの地域において、その担い手である若い人々を殉死させてしまっては、中長期で見れば村の存亡にかかわってしまう。そこで比較的早い段階から、既に労働力たりえない状態となっている老人たちだけに限定する形で、殉死の候補とする形に移り変わっていたようだ。
「まあ、今にして思えば、力のある人間が死ぬとかどうとかっていうよりも、食い扶持を減らすためにね、そういうことが続けられてたんじゃないか? って。大義名分を用意しても、実際には姥捨て山みたいなもんなんだと思うよ」
深沢七郎の『楢山節考』をはじめ、これまでも多くの創作物にこうした棄老行為は描かれ続けているが、もしかするとこの手の習慣の中には、今回ご紹介した事例のように、別の儀式の中に組み込まれる形で、その姿を隠したまま、ひっそりと続けられてきたものも、思いのほか、数多く存在しているのかもしれない。
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