「万物に意識が宿っている」哲学者がパンサイキズムを提唱
「石や電子など万物に意識が宿っている、これは真実」哲学者がパンサイキズムを提唱! 物質である「脳」から非物質の「意識」が生まれる謎が解決!

日本では古来より八百万の神といわれるように、万物に霊魂が宿るとするアニミズムが信仰されてきた。とはいえ、アニミズムに慣れ親しんだ我々日本人でも、木や石に“意識”があると心の底から信じている人はいないのではないだろうか? だが、ハンガリーの中央ヨーロッパ大学で哲学を教えているフィリップ・ゴフ准教授によれば、木や石のみならず、電子でさえも意識を持つ可能性があるというのだ。
■パンサイキズム(汎心論)とは?

米哲学マガジン『Philosophy Now』オンライン版によると、ゴフ准教授は、物理主義に代わる理論として、万物に意識が宿るとする「パンサイキズム(汎心論)」を提唱しているという。
通俗的なパンサイキズムでは、電子が挨拶をしたり、人間と同じように実存的な不安を持つというように、世界を構成する基本的な物質が擬人的に扱われるが、現代哲学において擁護されているパンサイキズムは少し異なる。
ゴフ准教授らが提唱する哲学的パンサイキズムにおいては、“意識”とは何らかの形の主観的経験を意味するだけであり、これは人間が持つ思考のような洗練された形でなくともよいとされる。そして、この主観的経験としての意識が世界の基礎であり、一部の生命体に特有の現象ではなく、普遍的であるという。
人間は、微妙で複雑な感情、思考、感覚経験を持つ。言い換えれば、洗練された意識を持っている。しかし、世界には、このように洗練された意識のみならず、より単純で基礎的な意識が存在すると考えても何ら問題はないというわけだ。たとえば、馬は人間よりも単純な意識を持ち、ニワトリは馬よりも単純な意識を持つとしても、それほどおかしなことではないだろう。

だが、ウィルスや細菌にまで拡張していくとどうだろうか? 常識的に考えると、ウィルスが意識を持っているとは考え難いし、どうしても直観に反するところがある。つまり、我々はどこかで意識が完全にオフになる地点があると無意識のうちに前提してしまっているのだ。
しかし、ゴフ教授によれば、意識の光が決してオフにならないと考えることも可能であるという。つまり、生命体が単純になるにつれ、意識がオフになるのではなく、弱まっていくと考えるということだ。パンサイキストらは、この“弱まるが決して消えない連続性”を無機物にも延長していき、電子やクオークが初歩的な形態の意識を持っていると仮定する。
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