クリスマス前にテロの危険が高まっている2つの理由を徹底解説!日本はホームグロウン・テロに注意!

●レストランや駅など、警備が手薄い場所「ソフト・ターゲット」が狙われる!

 まず目標であるが、これは官庁施設や軍事・警察施設といった警備の手厚い目標ではなく、一般的な街中、空港、駅、飲食店、コンサート会場といった警備の手が及びにくい「ソフト・ターゲット」と呼ばれる目標が狙われる可能性が高い。今までの「ホームグロウン・テロ」を分析しても、「ソフト・ターゲット」が標的となっている率は非常に高いのだ。

 次に手段である。「テロ」と聞くと銃の乱射や自爆テロ、爆弾テロを連想する方も多いだろうが、「ホームグロウン・テロ」は何も銃器や爆発物だけを用いて行われるものではない。自動車を群衆に向かって突入して轢殺する、ナタなどの一般的な刃物を用いて人を襲撃する…といった手法も「ホームグロウン・テロ」では多用されている。自動車や刃物といった身近な物を利用したテロ行為は、銃や爆弾が手に入らない支持者に対しISISが推奨しているのである。

 では、日本はこうした「ホームグロウン・テロ」を防げるのであろうか?


■日本は「ホームグロウン・テロ」を防ぐことができない!

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 実は、日本でも動機は過激思想ではないものの、手法は「ホームグロウン・テロ」と全く同様の事件が起きている。2008年6月の秋葉原通り魔事件と、2017年9月の渋谷スクランブル交差点でのワゴン車暴走事件だ。前者はトラックで歩行者天国に突入し歩行者をはねたのち所持していた刃物で周囲の人間に襲い掛かった。後者は、警官の職務質問後に逃走を図り、数多くの歩行者が横断中の渋谷スクランブル交差点へと突入した。

 両者共に過激思想が動機ではないが、手法は「ホームグロウン・テロ」で多用されるものと同一である。そして、残念ながら充分な防止ができたとは言い難いため、今後も日本でこうした手法を用いたテロが発生する可能性は充分に考えられる。

 最後に強調しておきたい事がある。

 それは、「ほとんどのイスラム教徒は穏健で、テロに走る事はない」という事だ。イスラム教は本来平和的な宗教であり、世界に10億人以上の信者を持つ世界的な宗教である。イスラム教徒と我々は共存していく事が可能なのだ。

 しかし、「10万人のうち1人」であっても、過激で歪んだ思想に共鳴する者がいればテロは起きるのである。クリスマスから年末年始にかけ、我々は警戒を怠ってはならない。

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文=塩原逸郎

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