【最新研究】蚊を訓練して“人間を刺さなくさせる”ことに成功! “パブロフの蚊”で最凶生物兵器も誕生か?

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 また、研究では学習と脳内のドーパミンの関係についても検証している。ドーパミン-1受容体をノックアウトして発現しないようにした蚊のグループでは、匂いによる訓練はできなかったという。臭覚刺激による学習にはドーパミンが深く関わっているようだ。

0129mosquitoes-2.jpg画像は「Thinkstock」より引用

■生物兵器にもなりうる!?

 今回の研究は蚊の防除に新たな可能性を与え、次世代の防除剤の開発につながるとも期待されている。これは一体どういうことなのか? 生物学に詳しい理学博士X氏に今回の研究について尋ねたところ、蚊の記憶や学習能力を防除に生かすという新たな視点を提供してくれる点が興味深いという。

「例えば、ディートのように蚊の“認識”を阻害するのではなく、蚊に“忌避”の記憶を呼び起こさせるような化合物も開発できるかもしれません。害虫と人類の戦いにおける重要な武器となる可能性を秘めた研究結果です」(X氏)

 だがその一方で、研究は新たな別の危険性も含んでいるとX氏は語る。例えば、悪性の感染症を広げる蚊を訓練して、特定の匂いを付けていない人々を標的とするような新たな生物兵器を開発することも可能ではないかということだった。

 最近では繁殖能力のないオスの蚊を野外に放ち、蚊の生殖を妨害して数を減らすような試みが世界中で行われている。バイオテクノロジーの成果は害虫防除という分野にも革命をもたらしているのだ。今回の研究がどのような新展開を見せてくれるのか、実に楽しみである。

(編集部)

参考:「Futurism」「National Geographic」「Current Biology」ほか

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