“霊が視える”彼女と付き合った男を襲った背筋も凍る恐怖体験とは!? 「新宿の電話ボックスに…」

問題の電話ボックス

「新宿の世界堂の近くに電話ボックスがあるんですが、2人で歩いているとき、彼女が真っ青な顔して言うんです。『ああ。久しぶりに嫌なもの視た。そこの電話ボックスにスーツを着たサラリーマンの幽霊がいる』って。腕で電話を抱えるようにもたれかかって、口を半開きにした、だらーんとした幽霊だそうです」

　疑ってはいなかったものの、鈴木さんは霊が視えてしまうという彼女のことが徐々に重くなってきた。

「横浜の山下公園に行ったとき、彼女が『わぁ！』って大きい声で驚くんですよ。それで『いま、目の前に子どもの幽霊がいて、走りながら顔をぐーんって近づけてきた』っていうんですよ。真っ昼間です。僕ね、段々、怖くなってきちゃったんですよね」

　特に結婚を考えていたわけでもない。「若く美しい彼女ができてラッキー」としか思っていなかった鈴木さんだが、やがて彼女の霊話にただならぬ“ウェット”なものを感じ始めた。

「好きじゃなくなったワケでもないんですけど、まぁ。彼女とは合わないなと思って別れ話をしたんです。でも……」

　その後、別れることを納得してくれない彼女と、数週間にわたり話し合いを続けたが、議論は平行線のままだった。彼女の“情念”とでもいうべき頑なな態度に辟易した鈴木さんは、実家へ一時避難することにしたという。

「ある日の真夜中でした。2時過ぎだったかな。突然、実家のインターホンが連打されたんです。彼女でした。しかも、なぜか上下とも僕の服を着ていたんですよ。ぞっとしましたね」

 
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