エロい気持ちになる“発情薬”は実在するか? レイプドラッグの真実を解説!【ググっても出ない毒薬の手帳】
【ヘルドクター・クラレのググっても出ない毒薬の手帳】
第28回 レイプドラッグ エロにまつわる毒と薬(後編)

「エロい気持ちになる薬ってあるんでしょうか?」
薬理学者なら誰もが一度は聞かれる質問でしょう。何? 聞かれたこと無い? ソウデスカ……。Anyway, ともかく、エロい気分になるクスリというのはこの世に存在するのでしょうか? 今回はいわゆる発情剤の可能性について考えていきましょう。
●発情剤なんてあるの?
発情させるクスリやエロい気持ちにさせるクスリ。有るのか無いのかと問われれば無いことも無い……というのが正解でしょう。以前紹介した、MDMAやMDAといった麻薬の類いがまずトップバッターとして挙げられます。
MDMAやMDAなど、頭に”MD”とついているのは、メチレンジオキシ環というベンゼン環に酸素2つを付けてそれを繋いだ顔みたいな特殊な分子構造をしています。この骨格を持つアンフェタミンやメタンフェタミン(覚醒剤)は、脳内の変なスイッチを入れまくります。ドーパミンやノルアドレナリンの放出を亢進するだけでなく、セロトニンの分量もアップし、その結果、物事を好意的に判断するスイッチがオンになると言われてます。
要するに誰でもハッピーでラブリーな気持ちになり、誰かとコミュニケーションを取ろうという気持ちになったり、相手に深く共感するようになったりと情動的になるのです。例えば、これを双方が飲んでいた場合は「恋に落ちやすい」状態になったともいえます。つまり惚れ薬として機能するわけです。
当然、薬の効果が切れた後はぶり返しでアンハッピーになることも多く、興奮時には神経へのダメージも当然あります。何度も使っていると脳の回路自体がおかしくなるので、「麻薬」として厳しく管理されているのです。
多くの国で麻薬として禁止されながらも、MDAやMDMAがパーティドラッグとして、若者を中心に大きな需要がある理由をお分かりいただけたでしょう。
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