エロい気持ちになる“発情薬”は実在するか?
エロい気持ちになる“発情薬”は実在するか? レイプドラッグの真実を解説!【ググっても出ない毒薬の手帳】
さらに、最近話題になっているメチレンジオキシ環構造を持つ麻薬として、MDPVこと(3,4-メチレンジオキシフェニル)-2-(ピロリジン-1-イル)ペンタン-1-オンという成分があります。画像にもあるように、複数の麻薬や向精神薬の構造を持っており、合体合成獣的な形をしています。

脳内では非常に強力なドーパミンとノルアドレナリンの放出を促進するようで、単純力価ではコカインの20倍という、ちょっとアカンレベルの凶悪さがあります。さらにメチレンジオキシ環を持つ麻薬は、幻覚作用を持つことが多いのですが、MDPVはそのレベルも高く、テンション爆挙げ+欲望解放+幻覚という凄まじいコンボによって、理性を完全に失わせ、狂乱状態に陥らせます。もはや麻薬と言うより、毒というか兵器に近い作用があります。
こうした薬が存在するので、薬理学的には惚れ薬というのは「無い」とはいえないわけですが、当然オススメできるものでもないです(何より違法だよw)。

●マイルドな発情剤ってないの?
ぶっちゃけ男は性に関しては単純な生き物です。バイアグラのような勃起を維持する薬(間違われやすいが勃起させるクスリではなく萎えにくくするクスリであるということ)などで勃起させると、勃起している信号から脳が速やかにムラムラに変わるという単純回路があります。男向けの発情剤なんてものはそんな程度といえます。
女性にはペニスがないので、当然そうした薬は効果が無く(一部あるんじゃないかという論文はありますが)、あったとしても効果が高いとはとても言えません。それどころか、頭痛やほてりといった副作用が出て気持ち悪いだけのクスリであることが多いようです。性器に血液が集まったからといって男性のように即発情するなんて単純な回路は、そもそも女性には存在しないのです。男性と比べ、女性の発情とは非常に複雑なもののようです。
しかしながら、男女ともに使える性機能障害の治療薬として、アメリカのパラティン・テクノロジーズ社のPT141というペプチドホルモンが期待を集めていたことがあります。このペプチドホルモンには人間の情動を高める効果があることが発見され、性機能障害の治療薬としての試験が2003年から行われました。
が、このクスリは現在も出回っていません。すでにおわかりだと思いますが、安全性試験のテストでアレルギー誘発の可能性などが示唆され、なんやかんやで製薬化の道は絶たれてしまったのです。
ということで、現在女性にバッチリ効く安全な「発情剤」は「ろくにない」という曖昧な回答になります(笑)。
なかなか世の中上手くいきませんね!!
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