ヒトは“酒に弱くなる”ように進化中であることがゲノム解析で判明! 「酒離れ」は必然、全人類“下戸”時代到来へ(最新研究)

 人類はいまだ進化の途上にあるのだが、遺伝子の変化は人類を下戸にするかもしれない。つい最近、人類はアルコールへの耐性を失いつつあるかもしれないという研究が発表されて話題となっている。今月23日付で科学メディア「Science Alert」が報じている。

ヒトは酒に弱くなるように進化中であることがゲノム解析で判明! 「酒離れ」は必然、全人類下戸時代到来へ(最新研究)の画像1画像は「Thinkstock」より引用

■進化によってアルコール耐性が低下?

 人類のアルコール耐性は落ちていくかもしれない……そんな研究結果を発表したのは米国ペンシルベニア大学の遺伝学者ベンジャミン・ヴォイド氏らだ。ヴォイド氏らは2008~2015年に実施されたヒトゲノムプロジェクトのデータから、4大陸26集団を代表する2500人以上の人々のゲノムを収集して解析し、どの領域がこの数万年で適応したか(つまり進化したか)を調べた。すると、環境に適応して進化している遺伝子の一つとしてアルコール脱水素酵素(ADH)に関連する遺伝子群が浮かび上がったのだ。

 ADHは体内に入ったアルコールをアルデヒドに変換する酵素として働いている。お酒を飲むと顔が赤くなって心拍数が上がり、時には吐き気を覚えることもあるが、これらの副作用を引き起こしているのがアルデヒドだ。お酒に強い人々の体内では、アルデヒドは速やかにカルボン酸に変換されて無害化され、副作用を感じにくい。だがADHに変異を持っている場合、代謝が効率的に行われなくなるという。この変異は日本を含む東アジアの集団によく見られる。いわゆる下戸の遺伝的な仕組みだ。

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