脳が活動停止しても人は蘇生できる!? 死ぬ前に人は2度「暗闇の脳波」を出すことも判明(最新研究)

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 人が死にゆくとき、その脳内では何が起きているのか? その謎を解き明かすヒントがまたひとつ得られた。新たな研究によると、我々が死ぬとき、脳波には二度の「暗闇の波」が現れるのだという。さらには脳波が停止した後でも蘇生する可能性も示されたというのだ。ウェブメディア「Bigthink」ほか、複数のメディアが報じている。


0301dead-1.jpg画像は「Bigthink」より引用

■暗闇の波

 心臓が止まり血流が滞ると、脳もその活動を停止してしまう。だが、2月15日付で専門誌「Annals of Neurology」に掲載された論文によると、心停止後の約3分間ほど、脳はその活動を停止してエネルギーを保存し、血流の回復を待つようなのだ。

 ドイツ・ベルリンの大学病院シャリテーの神経医学者イェンス・ドライア(Jens P. Dreier)氏らはベルリンと米国シンシナティで、親族らの許可を得た上で9人の患者の死にゆく脳を観察した。患者らは皆事故や心臓発作で重度の脳障害を負って治療不可能な状態であり、脳の状態をモニターするために電極を埋め込まれていた。

0301dead-2.jpg画像は「Bigthink」より引用

 生きている人の脳のニューロンはイオンで満たされており、シグナルを発するための電気的な不均衡が維持されている。そのエネルギーは血液から供給されているのだが、心停止により血流が止まると、脳細胞では脱分極という現象が起き、活動を静止して残存している酸素や化学的エネルギーを保持しようとするという。これが一つ目の「暗闇の波(wave of darkness)」だ。

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