眉毛がなければ人間はとっくに絶滅していた!? 眉毛の進化論的存在理由が判明(最新研究)

 だが、ネアンデルタール人など古い霊長類の頭蓋骨を見ると、眉の部分が高く突き出ていることが分かる。つるっとした額と眉毛を持つヒトとのこの違いは一体何を示しているのか? この問題は以前から科学者を悩ませてきた。従来、強く隆起した眉弓は咬合や咀嚼の力から頭蓋骨を守る構造的役割を担っており、頭蓋と眼窩という二つの要素が合わさって生じたのではないかと考えられていた。

 だが、今回、英ヨーク大学の研究者らが30万〜12万5000年前のホモ・ハイデルベルゲンシスの頭蓋骨の化石をデジタル化し、眉弓のサイズと咬合の強さの関係を検証する実験を行った。すると、隆起した眉弓には咬合圧から頭蓋を守る役割もなく、頭蓋と眼窩の分離についても従来説では説明にならないことが判明したという。

眉毛がなければ人間はとっくに絶滅していた!?  眉毛の進化論的存在理由が判明(最新研究)の画像2画像は「Nature Ecology & Evolution」より引用

 では古代のヒト属に見られる特徴的な眉弓は一体何のために存在したのか? 研究者らは社会的な意味があったのではないかと推測している。例えば、社会的な強さや攻撃性を示し、他のオスを威圧し、メスに優位性をアピールするためのものだったのかもしれないというのである。

眉毛がなければ人間はとっくに絶滅していた!? 眉毛の進化論的存在理由が判明(最新研究)のページです。などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル