“甲羅”の重みに耐え続ける「亀人間」
【閲覧注意】“甲羅”の重みに耐え続ける「亀人間」 ― ゾッとするほど痛ましい背中が格差社会の矛盾を訴える=フィリピン
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背中に巨大な腫瘍ができて“亀人間”となってしまった老人がいる。フィリピンに住むヘザス・ディメイタさん(76)だ。
ヘザスさんは、1978年に首の下に小さなオリーブ大の腫瘍ができていることに気づいた。しかし、結婚して4児の父となっていたうえ、痛みがなかったことや多額の医療費がかかる心配もあったことから、医者にかからなかった。結果、腫瘍はどんどん成長し続けて、やがて幅1.5フィート(約0.5メートル)、重さ5キログラムにまで肥大。そして40年後には背中全体を覆い、まるでジャガイモの袋のような大きさになってしまったのだ。
ヘザスさんは、腫瘍があまりにも重くなったため、月給150ポンド(約2万円)の畑仕事を辞めた。腫瘍は痛むわけではないが、その重さのせいで疲れてしまったのだ。北カマリネス州の地元住民は現在、ヘザスさんに病院で手術を受けさせるため、数千ポンドの費用を捻出しようとしている。ヘザスさんは次のように語る。
「まず腫瘍は左肩にできはじめたんですよ。最初はカラマンシーの実くらいの大きさでした。本当に小さかったんです。痛みもなかったので、医者には行きませんでした。多額の医療費がかかったらたまりませんからね。この腫瘍は長い間、背中にくっついたままで、いや、まだ小さいときは農場で頑張って働いていましたよ。でも、今ではこのサイズになってしまったので、本当に重くて仕事を辞めなければならなくなりました」
腫瘍の中でも、身体のあちこちに増殖していく恐れがないものは「良性腫瘍」と呼ばれ、「悪性腫瘍(がん)」とは区別される。良性腫瘍は生命への危険が少なく、他の組織を破壊することもない。しかし、ヘザスさんのケースのように、たとえ良性腫瘍でも肥大化すれば外見的な問題だけでなく、実生活にも悪影響を及ぼす。彼は、ここまで症状を悪化させる前に病院へ行くべきだった。とはいえ、フィリピンでは公的医療保険制度が充実しておらず、診療費や薬代なども全額自己負担となるため、貧困層は病院にかかりづらいのが現状である。ヘザスさんの腫瘍は、格差社会で生じる矛盾がもたらしたものといっても過言ではあるまい。
(文=標葉実則)
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