ヒトとニワトリのハイブリッド胚が作成される! 「鳥人間」誕生疑惑でロックフェラー大学研究が物議、理学博士が解説!

 今年2月、ヒトとヒツジのハイブリッド胚が作られて話題になったが(トカナの記事はこちら)、またしてもヒトと動物の細胞を混ぜた胚を作る新たな研究の存在が発覚した。今度はなんと、ヒトとニワトリのハイブリッド胚が作り出されたというのだ。この驚愕のニュースは英「Daily Mail」ほか多数メディアで報じられ、SNS上では倫理的・道徳的な側面から多くの批判が集まっている。

ヒトとニワトリのハイブリッド胚が作成される! 「鳥人間」誕生疑惑でロックフェラー大学研究が物議、理学博士が解説!の画像1画像は「Nature News」より引用

■ニワトリとヒトのハイブリッド!?

 ヒトとニワトリのハイブリッド胚を作成したと発表したのは米ロックフェラー大学の発生生物学者アリ・ブリバンルー(Ali Brivanlou)氏である。ブリバンルー氏らは、ヒトのES細胞から作成した「オーガナイザー」と呼ばれる細胞の塊をニワトリの胚に移植し、その周囲から細長い神経細胞が発生したのを確認したという。論文は今月23日付で学術誌「Nature」に掲載された。

 オーガナイザーとは胚が成長するとき、胚のどの辺が背中になってどこが腹側になるかといった、成長後の体の構造を決める能力をもった細胞のことをいう。オーガナイザーの概念は古くから知られており、カエルやイモリを使った実験が行われ、小さな胚がどのようにそれぞれの組織や臓器などに形を変えて成長していくのかが詳細に研究されている。

 ヒトの胚にも当然オーガナイザーは存在すると考えられていたが、その実在はこれまで証明されていなかった。「Nature News」の解説によれば、今回の実験はヒトのオーガナイザーを初めて証明する画期的なものであり、この手法もヒト胚の研究をする上での様々な問題を突破できる、ブレークスルーとなりうる技術だと評価されている。

 しかしながら、このニュースが報じられるとSNS上では倫理的・道徳的側面から実験に異を唱える意見が噴出している。英「Daily Mail」の記事には、「This isn’t Okay.(こんなの良くない)」「This is sick.(これは気持ち悪い)」といった実験に嫌悪感を示す、英語圏からの複数のツイートが掲載されている。

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