ブラックホールは存在しない可能性が研究で判明! むしろ時空をショートカットするワームホールだった!?=ベルギー

ブラックホールは存在しない可能性が研究で判明! むしろ時空をショートカットするワームホールだった!?=ベルギーの画像1画像は「Outer Places」より引用

 もはや天文学の常識にさえなっているブラックホールが実在しない可能性が浮上した。驚いたことに、我々がブラックホールだと考えている天体はワームホールかもしれないというのだ。

 科学ニュース「The Daily Galaxy」(6月12日付)によると、ベルギー・ルーヴェン・カトリック大学のパブロ・ブエノ氏の研究により、ブラックホールがワームホールである可能性が出てきたという。同研究は米物理学速報誌「Physical Review D」に今年1月掲載された。

ブラックホールは存在しない可能性が研究で判明! むしろ時空をショートカットするワームホールだった!?=ベルギーの画像2画像は「Thinkstock」より引用

 ブエノ氏がブラックホールの実在を否定する大きな理由の1つが、事象の地平面の存在だ。事象の地平面はこれ以上進むと光でさえ脱出することができないブラックホールの境界線と言われ、この先に入り込んだあらゆるものは消滅すると考えられている。しかし、量子力学では情報は消滅しないと考えられているため、事象の地平面の存在は認められない。

 これを避けるためには、事象の地平面は存在せず、これまでブラックホールと呼ばれてきたものは「エキゾチック・コンパクト・オブジェクト(ECO)」であると仮定すれば良い。そして、ECOの候補としてブエノ氏らが注目しているのがワームホールだというわけだ。

ブラックホールは存在しない可能性が研究で判明! むしろ時空をショートカットするワームホールだった!?=ベルギーの画像3画像は「Physical Review D」より引用

「ワームホールには事象の地平面(event horizon)がありませんが、時空ショートカットとして振舞います。我々を別の宇宙へと連れて行ってくれる長い喉のようなものです」(ブエノ氏)

 とはいえ、これはあくまでも可能性の1つでしかない。ブエノ氏らの仮説を実証するためには、ブラックホールでは起こしえない重力波の検出が不可欠だという。

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