【閲覧注意】ロシアの空爆で黒焦げになって死んだ子どもたち ― W杯の狂騒の裏で行われるシリア虐殺から目を背けるな!
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6月14日~7月15日にかけて、2018 FIFAワールドカップがロシアで開催されている。日本代表が2大会ぶりとなる決勝トーナメント進出を決めたことで列島は熱狂に包まれているが、開催国のロシア代表も8大会ぶりに決勝トーナメント進出を果たした。しかし、サッカーの祭典に世界中が浮かれ騒いでいる最中、まるで今がチャンスだとばかりに、ロシアが非人道的な虐殺行為に及んでいるとういう事実はほとんど知られていない。
シリア南部ダルアー県で6月23日、アサド政権を支援するロシア軍が反体制派地域を空爆した。政権軍は同月19日から攻撃を続けており、シリア人権監視団の報告によると、27日までに少なくとも民間人54人が死亡したという。また、一連の攻撃で約4万5千人が避難し、一部はヨルダン国境方面へと向かったが、ヨルダンは受け入れを拒否。行き場を失った人々は設備の整っていないキャンプでの避難生活を余儀なくされている。
空爆による死者の中には、子どもも含まれる。海外の動画共有サイト「LiveLeak」には、ロシア軍の空爆によって殺害された子どもの遺体を映した動画が公開された。子どもは黒焦げになっており、空爆の激しさを物語っている。
ダルアー県は2011年3月に内戦のキッカケとなる反体制デモが起きた地域である。そして昨年7月、ロシアとアメリカ、ヨルダンが同地域について戦闘行為を禁じる「安全地帯」に設定することで合意していた。それにもかかわらず、政権軍は同地域を奪還しようと攻撃をくり返し、そこにロシアも加勢していると見られる。
昨年11月、政権軍はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の拠点デリゾールを奪還した。しかし、IS駆逐後のシリア国内に訪れたのは、平和ではなく、さらなる混乱だった。今年4月には、政権軍が東グータ地区ドゥーマで化学兵器を使用したという疑惑も浮上し、アメリカはシリア国内の「化学兵器施設」を攻撃した。これを受けて、アメリカとロシアのにらみ合いが続いている。今月のダルアー県空爆も、両国の対立を深めるきっかけとなるだろう。
世界中の子どもたちに夢と希望を与えるワールドカップの期間、あろうことか開催国ロシアがシリアの子どもたちの夢と希望を奪っているという現実――。国家間の対立や権力争いで子どもが犠牲になっている現実から目を背けてはならない。
(文=標葉実則)
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ある意味ワールドカップの優勝はイスラム国