警察沙汰の「水曜日のダウンタウン」事件を業界人が解説!「テレビが本当に恐れているものは…」

 東京都渋谷区の恵比寿駅前でTBS系テレビ番組「水曜日のダウンタウン」のロケがおこなわれ、芸人を拉致するシーンが撮影された。これを本当の拉致事件と考えた通行人が警察に通報し、警視庁が捜査に乗り出す事態となった。

 結果的にロケと判明し、TBSは厳重注意を受けることとなった。この件に関しての賛否はあるが、じつを言えばテレビ業界ではこの件から派生するトラブルを今恐れているという。

「『水曜日のダウンタウン』は面白い番組ですが、その分トラブルも多いです。今回は警察まで動かしてしまったのでさすがに今後の放送に影響が出る可能性がありますが、個人的には好きな番組なので続けてほしいです。しかし、今回の出来事以上に怖いのが『真似た事件』が起こることです」(テレビ番組放送作家)

 真似た事件とは一体どういうことか。

「今回は本物の犯罪に見えるロケだったわけですが、この逆パターンが怖いわけです。つまり、ロケに見える本物の犯罪が起こることが怖いんです。今回の件を受けて、車の目の前にカメラがいれば明らかにロケだとわかるという意見が多いんですが、本当に誰かを誘拐したい人が近くでカメラを構えていれば通行人もテレビのロケだと思い込んで通報しないということになります。今回の出来事を受けて犯罪者がこうした手法をとったら『水曜日のダウンタウン』はかなり厳しい状況に追い込まれますね」(同)

 そばでテレビカメラを構えていればロケだと思ってしまう。近年は小型のビデオカメラが使用されることも多いため、一般の方でも手に入ってしまう。つまり、真似する人が出てきてもおかしくない。

「恵比寿のロケでは警察に迷惑をかけましたが怪我人など本当の意味での被害者は幸い出していません。しかし、今回の出来事をきっかけに本物の犯罪が起こり、誰かが誘拐されたり、性犯罪が起こると番組は大きなダメージを受けますし、各バラエティ番組もロケがさらにやりにくくなります。そのため、テレビ局としては、こうした影響のほうが怖いんです」(同)

 今回の件を受けてバラエティ番組は企画の練り直しやロケ手法の見直しをおこなっているといわれるが、じつはこうした派生事件のほうが怖いようだ。もちろん、こうした真似をする輩が出ないことを祈るばかりだ。
(文=吉沢ひかる)

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