医療用コカインは日本でも使用されていた! キング・オブ・ドラッグ「コカイン」のすべて【ググっても出ない毒薬の手帳】

【ヘルドクター・クラレのググっても出ない毒薬の手帳】
第29回 コカイン(前編)

医療用コカインは日本でも使用されていた! キング・オブ・ドラッグ「コカイン」のすべて【ググっても出ない毒薬の手帳】の画像1画像は「Thinkstock」より引用

 コカインってなんでしょう?

 麻薬の名前、マフィアが扱ってるやつ、洋ドラ/映画で見た……アレです。日本には驚くほど密輸されることが少ないので、ほとんど話題になることもありません。

 その理由は主に2つ。1つはドラッグとしての効き目、つまり高揚させる働き(精神賦活作用)が覚醒剤に近く、すでに覚醒剤が幅をきかせている日本市場に食い込みにくいこと。そしてもう1つは主要な生産地である中南米からあまりにも離れすぎていることです。そのため、コカインは日本で「馴染みの薄い」ドラッグとなっています。
 
 その反面、アメリカでの乱用状況はひどく、マフィアのメインの資金源ともなっています。最近では合成麻薬の台頭と生産地でのコカの木の伐採などの影響により、コカインの生産量も流通量も減少したといわれます。しかし、アメリカでは毎年350億ドル(3.9兆円!)を超えるばく大な金額が動いており、アメリカの紙幣を検査するとほぼ全ての紙幣からコカインが検出される(コカイン乱用者は紙幣を丸めてストロー状にして鼻から吸って吸引する)という話もあります。コカインはヘロインと双極をなす、まさにキングオブドラッグといえます。

■コカインの起源

医療用コカインは日本でも使用されていた! キング・オブ・ドラッグ「コカイン」のすべて【ググっても出ない毒薬の手帳】の画像2画像は「Thinkstock」より引用

 人々を魅了してやまない、悪のクスリたるコカイン。その起源は南米・アンデスの山々に住む先住民の民間療法にあります。先住民たちはコカの葉をチューインガムのように噛んで、その成分をゆっくり吸収し、疲労感や空腹感を和らげるのに使っていたのです。後のインカ帝国でも、コカは王族が神聖な植物として管理していたといいます。

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