「打ち水」は東京の猛暑をさらに悪化させる可能性! 東大専門家らがガチ指摘「そよ風がなくなり体感温度上昇も」

「打ち水」は東京の猛暑をさらに悪化させる可能性! 東大専門家らがガチ指摘「そよ風がなくなり体感温度上昇も」の画像1画像は「KyodoNews」より引用

 全国的に40度近くの異常な暑さが続き、老若男女を問わず熱中症で倒れる人々が続出している。2020年に迫った東京五輪について「これほどの猛暑が続くと、選手と観客にとって危険ではないか」という疑問の声も上がりはじめた。

 すると今月23日、東京・日比谷ミッドタウンで行われた打ち水イベントに参加した小池百合子都知事は、東京五輪に向けた暑さ対策の一環として、江戸由来の「打ち水作戦」を活用する意向を示したという。また、2015年に実施された東京五輪に関する初の有識者会議では、熱中症対策として「打ち水のほか、浴衣、よしずの活用など日本ならではの対策を盛り込み、観光PRにも生かしたい」ということが提言されている。

動画は「The Japan Times」より引用

 しかし、高層ビルが立ち並び、コンクリートで固められた現代の東京において、この程度の対策が果たして効果を発揮するものなのだろうか? そこで筆者が打ち水の効果を独自調査したところ、気温を下げるどころか、逆に上げてしまいかねないという驚きの真実が明らかになった。今回は、これまで「なんとなく涼しくなりそう」というイメージ先行でもてはやされてきた、現代における打ち水の“本当の効果”についてお伝えしよう。


■打ち水の意義を誤解している現代人

 本題に入る前に、まずは打ち水の起源についてご紹介したい。打ち水は、夏の暑さ対策として江戸時代から庶民の間で広まっていた。地面に撒かれた水が蒸発する際、気化熱によって空気の温度が奪われるため冷却効果が見込めるというわけだ。しかし、打ち水の起源は、実は「温度を下げるため」ではなく「場を浄化する」という神道の儀式にある。家屋や店舗の玄関などに打ち水することは、そもそも「お客様への心遣い」としての習わしだったのだ。(ちなみに、5代将軍・徳川綱吉が「生類憐れみの令」を発令した際、「水中のボウフラが死ぬ」として、一時禁止されたこともあったという)。しかし、東京がコンクリートジャングルと化し、打ち水の本当の意味が誤解されている現在、「気温を下げるため」として盲目的にその効果を信じ、馬鹿の一つ覚えのように水を撒き続けることは、いかにも賢くない。もう一度、打ち水の効果について2018年の実態に合わせた正確な議論が必要だろう。

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