奇習! 女性とスマートにSEXできる“逢引き”の伝統! 提灯が明るければ今夜はOK、消えていたら先客アリ=中部地方

【日本奇習紀行シリーズ】 中部地方

 毎年のように芸能人をはじめとする多くの人々に、不倫・浮気騒動が取り沙汰されることからもわかるように、婚姻関係を持っている男女が、自身のパートナーと別の異性を求める行為というのは、今も昔も変わらないものだ。そうした男女のある意味“悲しい性”とでも言うべき性質は、この日本に「存在していた」または、「現在も存在している」とされている土着的な習慣を一つずつ見ていくと、有史以来絶え間なく続いており、ここから先の時代においても、おそらく消滅することはないであろうと痛感させられるのが実情である。


「昔はね、今みたいに電話やメールもない時代でしたけどね。でも、そういう時代だってね、男と女っていうのは、あれやこれやと工夫しながら、逢引きをしていたもんなんですよ。若い人たちからすればご苦労なことだと思われるかもわかりませんけどね」


 今を遡ることおよそ半世紀前まで、中部地方のとある地域で行われていたという“逢引き”の風習についてそう語りはじめたのは、現在も当地で暮らし、長男と共に食用菊の栽培を行っているという、田中庄一郎さん(仮名・81)。田中さんの話によると、かつて当地においては、未亡人やバツイチ女性を対象とした夜這いの習慣があり、予め決められたルールに従う形で、その劣情を満たす行為が、日々、行われていたのだという。


「後家さんなんかは、やっぱり体の火照りを抑えられないというか、そういう欲求があるでしょう? 一方、家庭持ちの男というのは、カミさん以外の女は抱けない。だからそういうね、男と女の思惑をですよ、ガッチャンコする形でね、ああいう習慣が生まれたんだと思いますけれども、いかんせん、男と女で言ったら、そういう欲を持った女の方が少ないっていうのは昔も同じことでしてね。だから男たちがですね、もめ事を起こさないように、ああいう目印ができたんだと思いますね、私は」


 もともと「シングル」状態となった一人暮らしの女性が、妻子持ちの男性と性行為を行うことについては、古くから黙認されていたという当地。しかし、肝心のターゲットとなる女性と、それを狙う男性とでは人数差があったことから、当地の人々は、「提灯」を使った目印を活用することで、男性同士がかちあうことを避ける工夫がなされていたのだという。

奇習! 女性とスマートにSEXできる逢引きの伝統! 提灯が明るければ今夜はOK、消えていたら先客アリ=中部地方の画像2画像は「Thinkstock」より引用

「まずね、夜が更けますとね、そういうことをやってもいいよっていう奥さんは、家の玄関のところへ、提灯をともすことになっているんですね。それを目印にして、男衆は訪ねるというわけなんですけれども、提灯が掲げられているのに、火が消えていたら、それは“先客”があって、そのお相手をしているっていうことなんです。だからもし、お目当ての奥さんの家を訪ねて、その状態になっていたとしたならば、男はそのまま待つか、あきらめて次の機会を狙うしかないんです」


“夜這いOK”ならば玄関先に提灯を掲げて火をともし、男性が訪れて「コト」に及んでいる状態であれば消灯しておくのという当地の女性たち。そのため、日が落ちる頃になると、「散歩に出る」と言って家を出た男性たちが、あちらこちらを不自然な様子で徘徊する姿が目立つのだという。


「まあ、そういう決まりがあるものですからね、私の知る限り、奥さんの取り合いで揉めたという話は聞いたことがなくて。かくいう私自身、何度もお目当ての奥さんの家の前まで行って、がっかりして戻ったことがありますよ(苦笑)」


 若き日の自身を振り返り、そう苦笑する田中さん。そもそも、妻子持ちの男性が、未亡人やバツイチ女性との逢瀬を重ねるという行為が黙認されている時点で、現代の我々からすると倫理観的に受け入れ難いものであることは事実であるが、いずれにしかり、いつの時代も、男と女はこうした“忍ぶ恋”を成就させるために、あれやこれやと手を尽くしているということだけは、事実であると言えそうだ。

文・取材=戸叶和男

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