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【新刊『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)発売記念! 著者:ラリー遠田緊急寄稿】

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画像は、「とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論」(イースト新書) 

 インターネットの普及や娯楽の多様化などによって、テレビの影響力は年々下がっていると言われる。特に、ネット上では「テレビはもう終わりだ」というような言説がまことしやかにささやかれることが多い。確かに、数字の上では総世帯視聴率(テレビをつけている人の割合)は一貫して下降傾向にある。

 だが、実際のところ、日本の地上波テレビはまだまだ強い影響力を維持しているのではないかと思う。オリンピック、W杯、紅白歌合戦など、数千万人単位の人が日本中で同じ番組を見るという現象はいまだに存在するし、ネット上で人々の話題になるのもテレビや芸能関連のニュースばかりだ。それなのになぜ「テレビは終わった」式の言説がまかり通っているのか。そういうイメージをもたらしているものは何なのか。


●お笑い番組とバラエティ番組の変化

 まず、テレビのバラエティ番組のあり方が変わっている、ということが挙げられる。「昔のお笑い番組はもっと面白かった」と主張する人が頭に思い浮かべている「お笑い番組」とは、大抵の場合、『8時だョ!全員集合』『オレたちひょうきん族』『とんねるずのみなさんのおかげです』のようなコント中心のバラエティ番組である。一昔前まではそのような形式の番組が人気を博していたし、いま「レジェンド」と呼ばれるような芸人は必ずと言っていいほどそういった番組を経て現在の地位を築いている。

 だが、「目的もなくただふざけるだけの番組」は、今の時代にはニーズがない。フジテレビだけは頑なにそのスタイルにこだわってきたのだが、ここ数年で『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』などが立て続けに終わり、そのような伝統もほぼ途絶えてしまった。

 だが、このことから「テレビの笑いは終わった」と考えるのは早計である。確かにコント中心で「何でもあり」のバラエティ番組は絶滅しつつあるのだが、その代わり、すべてのバラエティ番組がお笑い番組化しているという動きがあるのだ。

 どんなジャンルのバラエティ番組にも笑いのプロである芸人が出ているし、お笑い色の強い企画も多い。いま最も人気のあるバラエティ番組である『世界の果てまでイッテQ!』も、見方によってはお笑い番組だと言っても差し支えないほど、笑いどころがふんだんにある。芸人が自ら体を張って笑いを取ろうとするだけではなく、スタッフ側がナレーションなどで出演者をイジるような場面もある。笑いの生み出し方やそこで生まれる笑いの種類が時代によって変わっているだけで、テレビが「笑い」を強く志向していることには変わりがないのである。

とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論 (イースト新書)

とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論 (イースト新書)

平成が終わる現在、テレビ業界とお笑い界で巻き起こっている地殻変動を膨大な資料をもとに徹底分析

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コメント

1:匿名2018年8月18日 19:47 | 返信

ユーチューバーの動画の方が面白いからテレビ見なくなっわ。

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