「死のスピード」が最新研究で遂に判明!! 想像以上に遅い“時速”…死を操る手がかりにも!

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「死のスピード」が最新研究で遂に判明!! 想像以上に遅い時速…死を操る手がかりにも!の画像1画像は「Thinkstock」より引用

 死はどれぐらいの速度でやって来るのだろうか? なぞなぞにしか聞こえない問いだが、この度、米・スタンフォード大学の研究者らが客観的な「死のスピード」を明らかにしてしまったというから驚きだ。

 技術系ニュースサイト「Digital Trends」(8月10日付)によると、スタンフォード大学のシステム生物学者であるジェームズ・フェレル博士らが、アフリカツメガエルの卵子から細胞内にある液体状の細胞質を取り出し、数ミリメートルのテフロンチューブに注入。そこに“死の信号”であるアポトーシス(プログラムされた細胞死)を引き起こす実験を行ったという。

 細胞質がアポトーシスを起こすと蛍光色に発光するようにし、細胞の自死を確認しながら、その速度を計測したところ、細胞が死滅するスピードは毎分0.03mm、時速にして2mmほどだということが明らかになったというのだ。

「死のスピード」が最新研究で遂に判明!! 想像以上に遅い時速…死を操る手がかりにも!の画像2画像は「The Guardian」より引用

 フェレル博士によると、細胞の自死が次々と他の細胞の自死を引き起こす様子は、スタジアムの観客席で起こるウェーブに似ており、類似のパターンは神経パルスや山火事にも見られるそうだ。

「死のスピード」が最新研究で遂に判明!! 想像以上に遅い時速…死を操る手がかりにも!の画像3画像は「Science News」より引用

 さらに、研究チームは蛍光顕微鏡を用いて、カエルの卵でも同様の実験を行った。卵子は不透明のため観察はより困難であったが、細胞質で見られたのと同じウェーブが起こったそうだ。

「細胞の死滅スピードが分かったところで何の役に……?」と思ってしまうが、これが実は将来の医療研究において欠かせない重要な研究だという。たとえば、アルツハイマー病において死滅しつつある細胞を生き返らせたり、あるいは、生きているがん細胞を死滅させるために役立てることができるかもしれないそうだ。

 今後、フェレル博士らは、死のウェーブが起こる生物学的コンテクストをより詳しく研究する予定とのこと。細胞の死を自在に操れるようになれば、結果的に人間の死も操ることができるようになるかもしれない。さらなる研究に期待したい。

参考:「Digital Times」、「The Guardian」、ほか

文=編集部

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