地球生命の最終共通祖先「LUCA」の出現時期が判明! 地球の“殺菌消毒”を生き延び…!?

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地球生命の最終共通祖先「LUCA」の出現時期が判明! 地球の殺菌消毒を生き延び…!?の画像1画像は「The Conversation」より引用

 この度、生命の歴史を塗り替えるかもしれない研究が発表され、話題になっている。

 英・ブリストル大学博士課程に在籍するホーリー・ベッツ氏がオーストラリアのウェブニュース「The Conversation」に寄稿した記事(8月20日付)によると、同大学の研究者らが科学誌「Nature Ecology and Evolution」に発表した論文で、生命の共通祖先の誕生がこれまで考えられていたよりも1億年ほど早い可能性が指摘されたという。

 生命の誕生時期を特定する上で最も重要な証拠となるのは化石だ。しかし、ベッツ氏によると、自然要因によって化石は風化してしまうため、25億年以前の化石は発見すること自体が困難であり、化石ベースの調査には限界があるそうだ。

地球生命の最終共通祖先「LUCA」の出現時期が判明! 地球の殺菌消毒を生き延び…!?の画像2画像は「The Conversation」より引用

 現在見つかっている最古の化石は38億年前のものだが、この化石が生命の起源という確証もない。なぜなら、化石が残っているということは遺伝的な祖先が存在したことを意味するからだ。そこでベッツ氏らは、9つの化石を含む102の有機物から採られた29の遺伝子データを用いて、最古の共通祖先である「LUCA」(Last Universal Common Ancestor、全生物最終共通祖先)の特定を試みた。

 その結果、LUCAは、約39億年前に地球や月に多くの天体が衝突した「後期重爆撃期」より前に存在していた可能性が浮上したという。この結果が妥当なものであれば、これまで考えられていた生命誕生時期である38億年前より1億年以上も早く生命が存在していたということになる。

地球生命の最終共通祖先「LUCA」の出現時期が判明! 地球の殺菌消毒を生き延び…!?の画像3画像は「Daily Mail」より引用

 研究者の中には後期重爆撃期に地球は生命の生存に必要な水分も蒸発してしまったことから文字通り“殺菌”されてしまったはずだと考える者もいるそうだが、最新の数学モデルで後期重爆撃期にも生命が生存できる安全地帯があったことが判明しており、必ずしも全ての生命体が死滅したわけではなかったようだ。

 そこで生き残ったのが生命の共通祖先であるLUCAであり、38億年前にバクテリアや古細菌などもLUCAから発生したとベッツ氏は語っている。これで生命の起源を巡る論争に解決の糸口が見つかったと言えるだろう。

地球生命の最終共通祖先「LUCA」の出現時期が判明! 地球の殺菌消毒を生き延び…!?の画像4画像は「Thinkstock」より引用

 とはいえ、LUCAが生命の共通祖先だとして、そのLUCA自身はどこからやって来たのかという問いはまだ残っている。トカナでもお伝えしたように、英・シェフィールド大学のミルトン・ウェインライト教授らは、成層圏にも微生物が存在することから、宇宙由来の生命体が地表に降り立っていると指摘している。もしかしたらLUCAも宇宙を漂って地球に漂着したのかもしれない。だとすれば、我々も地球外生命体ということになるだろう。今後の研究ではそのことが明らかにされるかもしれない。

参考:「The Converstaion」、ほか

TOCANA編集部

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