奇習! 「陰毛が生えるまで強制参加」 少年少女たちによる健康祈願“全裸マラソン”の伝統を経験者が激白!

【日本奇習紀行シリーズ】 日本海側

「まあ、今にして思えばさ、そりゃあ私だっておかしな風習だなって思いますよ(苦笑)。けれどもね、当時は私も子供だったし、大人たちが口を揃えて“そうするもんだ”って言えばね、“ああ、そうなんだな”って。馬鹿馬鹿しい話でしょう?」


 自身がその思春期まで毎年のように参加させられていたという、奇妙な行事について振り返りつつそう語るのは、日本海側のとある地域で生まれ育ち、現在もなお当地で漁業を営んでいる小池松太郎さん(仮名・80)。小池さんの話によると、その昔、当地においては、少年少女たちが必ず参加させられるなんとも恥ずかしい行事が、村を挙げて行われていたのだという。


「早い話がね、まっ裸になって、ヨーイドンと。要は裸で村を一周するかけっこをやるわけなんです。そう、男も女も。もうね、それが私は恥ずかしいものだから、いやでいやで。毎年その時期になると、憂鬱な気持ちになったり、お腹を下したりしていましたよ(苦笑)」


 小池さんの話をまとめると、当地では毎年毎年、初夏にさしかかり、田植えのための水が張られる頃になると、天気の良い日を狙って、この少年少女たちによる“全裸マラソン大会”ともいうべき行事が開催されていたのだという。参加対象となるのは、当地で暮らす5歳から12、3歳ぐらいまでの男女で、彼らは“出走”前に家を出るときから一糸まとわぬ裸となってスタート地点へと向かい、そのまま全裸で村をほぼ一周して、再び帰宅するまでの間、それこそ「手ぬぐい一枚持つことも許されなかった」(小池さん)のだというから驚くばかりだ。

奇習! 「陰毛が生えるまで強制参加」 少年少女たちによる健康祈願全裸マラソンの伝統を経験者が激白!の画像2画像は「Thinkstock」より引用

「最初はいいんです、何もわからないからね。けれども、だんだん色気づく頃になってくると、体つきが大人になっていくでしょう? 自分の裸を見られるのもいやだし、よく知っている女の子の裸を見て、自分がモゾモゾとしてしまうのも恥ずかしいしで、本当に生きた心地がしなかったですよ、当時は」


 そもそも幼児期ならばまだしも、思春期に差し掛かる頃まで、自分の裸を近隣の人々の前で“フルオープン”にし続けるというのは、たとえマラソンをしていなかったとしても恥ずかしいもの。小池さんの話では、男女ともに陰毛が生えるまで、毎年毎年この全裸マラソンに参加させられていたというから、当地の少年少女たちの胸中を思うと、なんとも言えないものがある。


「私なんかの場合はね、(陰毛が)生えてくるのがかなり遅かったものですからね、結局、15歳まで参加させられていましたよ。本当に、今思い返しても、顔から火が出そうになるほどです」


 もともとは、子供たちの健康を願って始まったとされている当地の“全裸マラソン”。なぜ裸でマラソンをすると、健康になるのかは定かではないが、古くから伝統的に続けられている儀式や行事というものは、得てしてそんなものなのかもしれない。

文・取材=戸叶和男

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