人類はまもなく自由を捨て、AI(人工知能)を神と崇めるか? 宗教学者の島田裕巳先生に聞いた。

■AIを神として崇めよ?

 一方で、「AIこそ神」だとして崇拝しようという宗教団体が登場した。

 2015年9月に、アンソニー・レバンドウスキー氏がAIを神として崇拝する「Way of the Future」と言う名の宗教団体を立ち上げたのだ。

 レバンドウスキー氏は写真の撮影情報と位置情報を連動させる技術を開発した会社を設立し、その会社がGoogleに買収されて氏自身は同社の自動運転開発プロジェクトの責任者となった。

人類はまもなく自由を捨て、AI(人工知能)を神と崇めるか? 宗教学者の島田裕巳先生に聞いた。の画像3アンソニー・レバンドウスキー氏。画像は「Wikipedia」より引用

 その後2016年に退社して、自らトラックの自動運転を開発するオットー社を設立した。するとこの会社が自動車配車サービスのUber社に買収される。ところがレバンドウスキー氏は、Google退社時に同社の機密情報を盗んだということで訴訟を起こされてUberを解雇されている。

 このような経歴を持ったレバンドウスキー氏が「Way of the Future」を設立し、そのミッションを掲げている。

「人工知能に基づいた神の実現を、発展させ促進する」

“develop and promote the realization of a Godhead based on Artificial Intelligence.”(英文は「THE VERGE」より)

 この人物、大丈夫なのか? と思ってしまうが、マスク氏がAIを悪魔的な独裁者になる可能性があると言うのであれば、それは表裏一体として、神のような存在になるとも言えるだろう。

 なにしろAIは学習しても忘れない、そして人間よりも高速で問題を解くことができるようになってくる。悩まないのだ。その姿は、確かに神のようでもある。

■AIは既に宗教の代わりを担っている?

 すでに我々は、悩みや疑問があれば、神やその代理人である神父や僧侶ではなく、GoogleやSiriに問いかけているではないか。あるいは企業においても、その経営判断や経営戦略をAIに依存するようになってくるはずだ。

 おそらく、あらゆる情報を蓄積していくAIは、これまで宗教の領域であった「生きるとは何か、死ぬとは何か」といった疑問にも瞬時で答えをはじき出すことができるはずだ。

 ただ、こう反論する人もいるだろう。

「AIは聖書でも哲学書でも吸収するから確かに人生の問題にも答えられる。しかし、それは人間が長い歴史の中で考え抜いた結果をインプットし、必要に応じて機械的にアウトプットしているに過ぎない。彼らは考えているわけでもないし、ましてや創造主ではない」と。

 はたして、シンギュラリティ後のAIは、神あるいは神の代理を務められるようになるのだろうか。そして我々人間は、AIにひれ伏すことになるのか、それとも、なお彼らを使役してその利便性を享受しているのだろうか。

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