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イメージ画像:「Thinkstock」より

 今年3月に逝去した“車椅子の天才物理学者”ことスティーヴン・ホーキング博士だが、早くもその名が“復活”を遂げている。ホーキング博士にちなんだ“ホーキング・ポイント”が先日発見されたのである。そしてこのホーキング・ポイントば、ビッグバン以前にあった今とは別の宇宙の痕跡を示すものであるという。いったいどういうことなのか。


■一代前の宇宙の“痕跡”が発見される?

 我々が今いるこの宇宙の前にも別の宇宙があったとすれば驚くばかりだが、それを示す証拠が見つかったという。その証拠こそ、故ホーキング博士にちなんで名づけられた“ホーキング・ポイント”だ。

 英・オックスフォード大学の有名な物理学者であるロジャー・ペンローズ博士をはじめ、米・ニューヨークのSUNYマリタイム大学の数学者、ダニエル・アン教授、ポーランド・ワルシャワ大学の理論物理学者、クシシュトフ・メイスネル博士の3名が共同執筆した研究が、8月6日に学術ジャーナル「arXiv」で発表されて話題を呼んでいる。

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ロジャー・ペンローズ博士 画像は「Wikipedias」より

 ペンローズ博士といえば故ホーキング博士の重要な共同研究者であり、かつて2人で「ブラックホールの特異点定理」を証明して「事象の地平線」の存在を提唱している。そして今回発表した研究でペンローズ博士は、自説である「共形サイクリック宇宙論(conformal cyclic cosmology、CCC)」が成立することを証明している。

 共形サイクリック宇宙論では、宇宙は誕生と消滅を繰り返しており、我々の今いる宇宙は前にあった宇宙の“痕跡”を残しているという。この“痕跡”はペンローズ博士たちによって“ホーキング・ポイント”と名づけられ、その存在が今回発見されたというのだ。

 ホーキング博士は“すべてを飲み込む”凄まじい破壊力の超巨大ブラックホールであっても、わずかずつではあるものの熱的な放射が行われていて、その勢力を徐々に弱めていると提唱し、その熱的な放射は“ホーキング放射”と名づけられた。このホーキング放射によって、少しずつではあるがブラックホールも縮小していき、最後は“無”に帰する。

 では宇宙にある数々のブラックホールが周囲のものを全てを飲み込んで“無”になってしまったらどうなるのか。ペンローズ博士によればその状態こそが“宇宙の終わり”であるということだ。

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