水から無限の再生エネルギーを生み出す「半人工光合成」技術が爆誕! ●●を使ってブレークスルー=英大学

 次世代の再生可能なクリーンエネルギーとして世界的に注目されている「水素」。この水素を、水と太陽光から効率的に作り出す新たな技術が英ケンブリッジ大学で開発されたと話題になっている。「無限の再生エネルギー」を可能とする技術であると、英「Daily Mail」(今月4日付)などの多数メディアが報じている。

■半人工光合成で水素を作る

 太陽光と水と二酸化炭素から炭水化物と酸素を作り出す光合成。ケンブリッジ大学の化学研究者らは、この自然の仕組みを応用し、「半人工光合成」技術を開発したと主張している。この技術を使えばクリーンかつ効率よく水を分解し、酸素と水素に変換できるというのである。

水から無限の再生エネルギーを生み出す「半人工光合成」技術が爆誕! ●●を使ってブレークスルー=英大学の画像1画像は「Daily Mail」より引用

 人工光合成で水素を作らせようという研究は世界中で行われてきたが、希少で有害な物質を触媒として必要とするなど、クリーンで効率的なシステムは未だ開発されていない。今月3日付で科学誌「Nature Energy」に掲載された論文によると、今回ケンブリッジ大学のチームは「藻類」に眠っていたある酵素を用いてブレークスルーを起こしたという。

 

水から無限の再生エネルギーを生み出す「半人工光合成」技術が爆誕! ●●を使ってブレークスルー=英大学の画像2画像は「Nature Energy」より引用

 通常、植物や藻類が行っている光合成では、水を分解して作られた酸素は副産物として外に吐き出すが、水素は炭水化物を合成するのに使われてしまう。そこで今回、チームでは藻類が持っていた酵素の一種であるヒドロゲナーゼを使い、水素も効率的に取り出すことに成功したのである。研究者らによると、このプロセスは進化の上で必要ないとされ、ずっとそのゲノムの中に眠っていたものなのだという。

 論文によれば、今回開発された技術は自然の光合成よりも太陽光の吸収効率が良いという。人工材料と生物材料を組み合わせることで難題を解決できたことは、将来の太陽エネルギー利用のためのマイルストーンとなりうる重要な技術であると述べている。研究者らは「私たちが必要とするプロセスを選択し、自然では起こせない反応を起こすことができたのは非常にエキサイティングです」と語り、技術の革新性と重要さをアピールしている。

水から無限の再生エネルギーを生み出す「半人工光合成」技術が爆誕! ●●を使ってブレークスルー=英大学の画像3イメージ画像は「Thinkstock」より引用

 水素を使った次世代エネルギーには、水から安価で効率的に水素を取り出すシステムが不可欠である。水は地球上に多量に存在する物質であり、水素エネルギーを使用後にも副産物として残される。つまり、水が無尽蔵で無限なエネルギー源になるのだ。新たな半人工光合成システムは人類に新たな展望を開くのだろうか。大きな期待と注目が寄せられている。

参考:「Daily Mail」「Nature Energy」ほか

文=編集部

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