宇宙最強の物質「原子核パスタ」がヤバすぎる!
宇宙最強の物質がスパゲッティそっくりだったことが判明! その名も“原子核パスタ”… 研究者戦慄「これは途方もない物質です」
鍋のお湯が沸騰したのでひとつかみの乾燥パスタを両手で握って折ろうとしたが、ところがどうして、これがなかなか折れなかったとしたら……。それもそのはず、このパスタは鉄より100億倍も硬い“原子核パスタ”だったのだ。
■宇宙一硬い物質“原子核パスタ”とは
宇宙で一番密度が高くて硬い物質とはどんなものなのか? この謎に挑んだ科学者がひとつの答えを導き出している。その物質とは鉄よりも100億倍も硬くパスタの形状をした“原子核パスタ”だということだ。
われわれ太陽系の恒星である太陽よりももっと大きな恒星は、寿命をまっとうした最期に超新星爆発を引き起こし、バラバラになって飛散するといわれている。そして太陽の8~10倍の質量を持った恒星の場合、超新星爆発の後に中性子が豊富に含まれた高密度の核が残り、これを中性子星と呼ぶ。
中性子星は形成の過程でニュートリノが抜け出し、中性子ばかりになり急激に縮小して高密度の物体に変わる。そして直径10キロから20キロほどの小さな天体になるのだ。この中性子星は中心に向かうほどさらに高密度になっているのだが、米・インディアナ大学ブルーミントン校の研究チームが最新のコンピュータシミュレーションで計算したところ、核の部分は水の100兆倍の密度を持ち、鉄の100億倍もの硬さを持つ物質が形成されていることが導き出されたのだ。
「これは途方もない数値です。そしてきわめて高密度であることで、とても強靭な物質になっています」と研究チームのチャールズ・ホロヴィッツ氏は語る。
そして中性子星の内部ではコアの部分に向かうほどに原子核がギュウギュウに押し込められているので、中心部はユニークな形状をしていることも突き止められた。なんとスパゲッティやブカティーニ、ラザニア、ニョッキに使う棒状や板型のパスタに似ているのである。なのでこの物質は別名“原子核パスタ”と名づけられたのである。
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