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画像は、「YouTube」より

 イギリスでは近年、「肥満の蔓延」が社会問題となっている。2035年までには人口の75%が肥満になると予想されているほどだ。肥満は喫煙に代わって経済の損失をもたらすと考えられ、ヒトの肥満度を表すボディマス指数(BMI)がますます評価されるようになっている。こうした風潮を背景に、イギリスのインターネットテレビチャンネル「BBC Three」が、肥満女性の遺体を解剖する番組をYouTubeに公開した。

 同番組では、病理学者のマイク・オズボーン博士と病理解剖学者のカルラ・バレンタイン博士によって、体重が17ストーン(約108キロ)の60代前半のアメリカ人女性が解剖される。検体となった女性はカリフォルニア州ロングビーチに住んでいたという。死因は心臓病だったが、肥満によって危険因子が増加して死に至ったと解説される。

 家族の葬式用に腕を一本切断された遺体は、顔が布で覆われているだけで全裸だ。バレンタイン博士が遺体にメスを走らせて切開すると、まるでバターのような黄色い脂肪が現れた。皮膚の下にたっぷりと蓄えられていた脂肪は臓器にも絡みついている。解剖を通してオズボーン博士は次のように述べる。

「私たちの目的は、故人の“肥満を晒す”ことではありませんでした。私たちはこの番組を制作するために、故人の家族が機会を提供してくれたことにとても感謝しています。私たちの目的は、肥満のリスクを強調する教育番組を作ることでした。表題の1つでも述べた通り、この女性は決して珍しい例ではなく、非常に典型的な死後の状態です。人々はますます太って、このことが個人レベルでも国家レベルでも健康への悪影響をもたらします。これは、私たちが教育的かつ中立的な方法で強調したかったことです」

 昔は豊かさの象徴として憧れや尊敬の対象ともなっていた肥満は、現在では“害悪”というレッテルを貼られる。太っている人々はさまざまな病気にかかりやすいだけでなく、自尊心も低さから不安や摂食障害に苛まれることもある。以前トカナで紹介した通り、女性を太らせることに性的な快感を見出す“フィーダー”も存在するが、これは今や異常性癖の一種とみなされる。肥満は社会から疎外されているのだ。

 一方で、英紙「The Guardian」は、BBC Threeの番組に対して批判的だ。というのも、故人の経歴を明らかにすることを通して、肥満が個人の問題であるかのような文脈となっているからだ。貧困や階級格差、遺伝、医療、心理学など、さまざまな要因が複雑に絡まり合って肥満が生じるにもかかわらず、そうした多角的な視点が欠落した同番組は、肥満への偏見を強めることになりかねない。結局のところ、「教育的かつ中立的な」と言いつつ、故人を晒し者にしただけなのかもしれない。肥満を巡る問題は複雑であり、社会全体で真剣に考える必要があるのだ。
(文=標葉実則)

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コメント

3:匿名2018年10月10日 20:57 | 返信

取り出してスライスされた臓物は焼肉用に出されたらわからんなー
人間食べる人たちの気持ちがわかった。
レバーとかもっとヒドいことになってるかと思ったら、きれいだったし。

2:匿名2018年9月27日 23:11 | 返信

日本人で60超えで100kg以上の人はそうそういないわな。
骨格や体格の違いを差し引いても日本人女性だったら80kgくらいが限界じゃないの。
それ以上太るのは病気。
「日本人は肥満に対して神経質すぎる」なんてアメリカ人言ってたけど、どうなのよこれ。

1:103号のダクトの強烈香害臭2018年9月27日 22:36 | 返信

自分もデブだけど日本の60歳以上の年齢の男女なんて肥満だらけ。腹や腰や尻周り、ジムに通うしかないかな。肥満は健康には良くないと聞くからね。心臓に負担にならないレベルの運動が大事。

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