カルト映画レビュー 第3回

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——フリーライター藤倉善郎(やや日刊カルト新聞総裁)、村田らむ、かに三匹の3人が宗教団体制作のカルトムービーを徹底レビュー!

カルト映画レビュー第3回:村田らむ/『人間革命』

<これまでのレビューまとめはコチラ>

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<村田採点>
丹波度数:★★★★★
マネーパワー:★★★★★
退屈度:★★★★

 商業映画の目的は、金を稼ぐことだ。もちろん監督や脚本家にはそれぞれ志の高い目的があるだろうが、でもやっぱり客にお金を落としてもらわなければはじまらない。しかし、宗教映画の目的はお金を稼ぐことではない。現信者を満足・納得させつつ、あわよくば新たな信者を獲得する。映画を通して、信者数を増やしていくこと。それこそが目的である。

もちろん、教義や考え方を広めることも大事だ。だが、なによりまずは“かます”ことが大事だ。

「ハリウッドばりの大掛かりな撮影ができるほど金があるんやでー!」
「有名人がバンバン登場するくらい素晴らしい教団なんやでー!」

と内外にアピールできれば成功である。そういう意味では、創価学会の『人間革命』は素晴らしく成功している作品だ。


●黒澤映画ばりのスタッフ・キャスト勢

 映画の開始とともにスタッフロールが流れるのだが、この段階でぶちかます。ゴングと同時にいきなりデンプシーロールだ。

 監督は『二百三高地』『宇宙戦艦ヤマト』の舛田利雄。脚本は先日100歳で亡くなった『羅生門』『日本沈没』『日本のいちばん長い日』などで知られる橋本忍。音楽は『ゴジラ』の伊福部昭。役者は、主演の丹波哲郎はじめ、日蓮聖人役に仲代達矢。そのほか渡哲也、黒沢年雄、名古屋章、佐藤允、と豪華すぎるラインナップだ。まさに、黒澤映画ばりのラインナップである。オープニングが終わった段階でもうお腹いっぱいである。

 丹波哲郎演ずる主人公は、創価学会の2代目会長の戸田城聖だ。物語は第二次世界大戦末期、彼が豊多摩刑務所から出所したところから始まる。

 厳しい取り調べで身体を壊し、また、かつて教鞭をとった街が焦土と化しているのを見て愕然とする。刑務所に入る前にはたくさんあった財産もなくなり、借金まみれになっていた。まさにゼロから、ならぬマイナスからの出発である。そんな絶望的な状況からいかに立ち直り、巨大な組織を形成していったのか——それが物語の主軸だ。

時間軸は前後し、創価学会初代会長である牧口常三郎との出会い、そして獄中での再会、そして牧口が栄養失調により獄中死したことによる別れが描かれる。戸田は宗教家というより、実業家ぜんとしたキャラクターで描かれていた。 タバコもスパスパ吸うし、酒を愛し、女の話もする。金儲けの話をしながら、ゲラゲラと笑う。綺麗ごとばかりの、お綺麗な教祖様という感じではないので好感が持てた。

 一番の見せ所は、戸田が獄中で毎日、法華経の『仏』の解明に挑み続け、ある日、「仏とは生命なんだ! 自分自身の生命のことなんだ!」と気づくシーンである。

 正直、なんのこっちゃか分からないが、丹波哲郎の迫真の演技に感動してしまった。名優の芝居には、意味が分からなくても感動させる力があるのだ。言い換えれば、すべては丹波哲郎パワーだ! そして丹波哲郎を主演に据えられる、創価学会のマネーパワーなのだ!  ドーン!

コメント

5:匿名2018年10月13日 02:22 | 返信

いくら金をつぎ込んだんだろう。
俳優のギャラだけでいくら?
まぁ、いくらギャラが高額でも
創価学会なんかに加担する人間は嫌だな。

4:匿名2018年10月11日 21:23 | 返信

特攻したり自爆していく芸風、嫌いじゃないよ、らむ。

3:匿名2018年10月11日 20:43 | 返信

>>2

物語の主軸は、ちっちゃい人間である大作くんをいかに偉大なように誤解させるか、である。
だから、間違いではない。

2:匿名2018年10月11日 18:47 | 返信

>そんな絶望的な状況からいかに立ち直り、巨大な組織を形成していったのか——それが物語の主軸だ

いや主軸はそこじゃないんじゃ…。

1:おまむこ2018年10月11日 15:11 | 返信

>>人を毎日殴ってそうなおっそろしい顔をした池田大作の顔は………

ツボった……… 腹いてぇ……(涙)

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