【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会

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 今年8月、常夏の島国フィジーで、儀式と称して信者らを暴行していた牧師らが逮捕された。逮捕されたシン・オクジュ牧師は終末論を説く韓国のカルト教団「グレースロード教会」の創始者で、フィジーに移住すれば自然災害から生き残れると信者たちを洗脳。フィジーに連れてきてすぐにパスポートを取り上げ、暴力で服従させた。一部のメディア報道によると、教団から脱出した元信者らの証言として「教団から逃げ出そうとして捕まり、公開処刑で暴行を受け、亡くなった者もいる」とのことだ。

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像1シン・オクジュ牧師の顔写真付きで事件を報じる地元メディア。画像は「ABC News」より引用

■カルトの温床? 韓国のキリスト教事情

 キリスト教が韓国に伝道されたのは17世紀前後のこと。弾圧などの紆余曲折を経て現在、韓国統計局によると、国民の46% は無宗教だとされる一方、29%がクリスチャンとされる。その大半はプロテスタントであり、カトリックはごくわずか。プロテスタントは福音主義を理念としているため、その教えを都合よく解釈したキリスト教系のカルト教団が複数誕生している。近年の不安定な社会状況からか、カルト教団に心惹かれて入信する者は後を絶たず、急速に勢力を伸ばしているという。

 世界的知名度を誇る世界平和統一家庭連合(統一教会)は、そんな「キリスト教の土壌から誕生した教団」の先駆けとも言える宗教団体だ。設立者である文鮮明(ムン・ソンミョン)亡き後も多くの信者を抱える団体なのだが、今、この文鮮明の子供の一人が、統一教会とは別に、とんでもないカルト教団を築き上げているとアメリカで問題視されている。

 文鮮明と2番目の妻である韓鶴子(ハン・ハクチャ)との間に生まれた第7男、まだ38歳と若い、文亨進(ムン・ヒョンジン/ショーン・ムーン、以下ショーン)率いる「サ●クチュアリ教会」である。

 今年2月28日、このサ●クチュアリ教会が大きく注目される一件があった。ペンシルベニア州北部で自動小銃を手にした信者たちの合同結婚式を開催したことが「異様な儀式」だと、世界中で報道されたのである。

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像2画像は「BBC」より引用

 

■統一教会とサ●クチュアリ教会

 危険なカルト教団を特集する米A&E局のドキュメンタリー番組『Cults and Extreme Beliefs』でも、すでにサ●クチュアリ教会を取り上げている。番組には統一教会の元信者のテディ・ホセが出演し、まず母体となった統一教会の教義や信仰について説明した。テディは統一教会信者の両親のもとに生まれ、「文鮮明の霊的祝福を得なければ、天国へ行けない」と教えられ「文鮮明と韓鶴子を自分の両親以上に愛し、崇拝しながら」育ったという。

 統一教会の教祖である文鮮明は、16歳の時、イエス・キリストから「自分は人類救済ミッションを失敗してしまった。あなたはその人類救済をできる。これはあなたの使命だ」との啓示を受け、人類のメシアとして活動を開始。70年代のピーク時には、ニューヨークのヤンキー・スタジアムで合同結婚式を行えるほどの信者数を誇った。

『Cults and Extreme Beliefs』によれば、「文一族は信者から集めた金で、シーフードや武器製造などのビジネスを運営し30億ドルもの財を成した」とのこと。信者が捧げた全財産で豪邸に住み、裕福な暮らしを謳歌する文一族をそばで見ていたテディの一家は、「もうこれ以上、教団にはついて行けない」と2000年に脱退したという。

 その8年後の2008年、文鮮明と韓鶴子は、ショーンとその妻に「霊的能力を移行する」パワー・トランスミッション・セレモニーを行い、ショーンは統一教会の正式な後継者となった。

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像3ショーンが後継者となったことを報じる記事。画像は「AFP」より引用

 2012年、文鮮明は92歳でこの世を去った。文鮮明亡き後、統一教会は今なお、大勢の統一教会の信者に崇拝されている妻「韓鶴子」派、存命中の息子の中で最年長であり富を継いだとされる三男「文顕進(プレストン・ムーン)」派と、そして後継者として指名された七男「ショーン」派に分裂したとされている。

 

■過激化の経緯

『Cults and Extreme Beliefs』には、「自分は文鮮明の隠し子」だと明かし、「異母弟であるショーンの暴走を止めようと必死に呼びかけている」と以前よりメディアの取材に応じているサミュエル・パークが出演し、サ●クチュアリ教会について解説している。

 サミュエルによると、サ●クチュアリ教会は当初、聖書の言葉を引用しながらサバイバル術を伝授するユニークな教団だったとのこと。若い信者へのアピールになるかもと興味深く見守っていたところ、急速に危険な方向へと進み出したと固い表情で語った。

 YouTubeに投稿されていた「ショーンの自然の中でのサバイバル」動画は、次第に、新約聖書の「ヨハネの黙示録」の言葉を引用しながら「武装すべき」と呼びかける動画へと変化していく。

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像4画像は「Daily Motion」より引用

 統一教会のロゴを、ライフルやナイフでデコレーションし「永遠の王国の防衛のために」「平和警察、平和軍」という文字をあしらったロゴを作成。黄金の銃弾でできた王冠を被り、迷彩柄の背広を着用し、「俺はクレイジーな教祖じゃない。武装せよと説くのにはちゃんとした意味がある」とヒステリックに笑いながら、「野放しにされているサイコパスや、政府という最悪最強のマフィアと戦うために武装するのだ」「武装し、戦う日に備えよ」と怒鳴り散らすビデオを制作するようになった。

 サミュエルやテディは、「“文鮮明から霊的能力を移行されたから”と自分についてきた信者たちを、ショーンは危険なレベルへと引き上げてしまった。統一教会の信者たちは平和で穏やかな人ばかりなのに。信者は教祖の教えを頑なに守ると知り、利用しているのだ」「教団の子供達にも武器を持たせ、使いこなせるように教えるという、虐待レベルのことをしている」と語り、危機感を募らせている。

『Cults and Extreme Beliefs』では、ショーンが拳銃やライフルなどの武器製造会社「カーアームズ」を運営する文鮮明の四男である文国進(ジャスティン・ムーン)と強い繋がりを持つことを指摘。幼い頃から彼らと交流を持っていたテディは、「文一族は昔から銃に興味を抱いていた。長男の文孝進(スティーヴ・ムーン)も若い頃から拳銃を所持し、連日森でハンティングを楽しんでいた」と証言。なお、このスティーヴは、教団の後継者として期待されたが、45才で死去している。アル中、ヤク中、DVと、何かと問題の多い人物だったと伝えられている。

 

■危険視される教義

 サ●クチュアリ教会には、若い信者で結成された「平和警察、平和軍(Peace Police Peace Militia)」というグループがある。グループに属する信者には、「神の王国」を攻撃するものから守るために、子供たちに銃の撃ち方やナイフなどの武器を使った戦い方が伝授されており、「この上なく危険な洗脳」だと番組は指摘。

 また、ショーンは、同性愛者のことを「聖書の教えに反する」と高らかに説いている。そのため、サ●クチュアリ教会はアンチLGBTQ教団として、公民権を守る非営利団体のウォッチリストにも入っていることも伝えられた。

 今年2月13日、ショーンがペンシルベニア州のサ●クチュアリ教会で合同結婚式を行うことを発表した直後は、聞き慣れない「小さな教団」であることから、さほど注目を集めなかった。しかし、翌日の14日にフロリダ州の高校で17人が射殺されるというショッキングな銃乱射事件が起きて風向きが変わった。メディアは一斉に「AR-15ライフルを持参した合同結婚式が行われるらしい」と大々的に報じ始めたのである。

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像5画像は「Washington Post」より引用

 同月28日の合同結婚式当日、会場の外にはメディアやデモ隊が集まったが、サ●クチュアリ教会は「我々は暴力を崇拝しているわけではない」と主張し、式を決行、儀式の様子も公開した。しかし、ライフルや拳銃を手にした信者たちの真剣な表情、涙ながらに聖水式を受ける盲目的な信者の様子は異様であり「教祖の一声で、銃を乱射する可能性もある、危険なカルト教団」だと世間の多くの人が驚愕した。

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像6画像は「Washington Post」より引用

『Cults and Extreme Beliefs』ではこの式の様子を流し、式に参加した信者たちとテディのやり取りも伝えた。「子供達に武器を持たせるのは危険だと思わないのか。“神のために使うのだ”と武器を持たせ、訓練させるなんて、テロリスト育成じゃないか」と訴えるテディに、信者たちは「悪いことなどしていない。神のためなのだから」「子供と言っても11歳以下には教えない」と反論していた。

 インタビューに応じたショーンは、人懐っこい笑顔を見せながら、「武装しているのは、政府が国民に対して一線を超えたときに、身を守るため」「最終手段として身を守るために武器を持つように教えている。保険としてね」と主張。「我々はカルトではない、神から与えられた基本的な権利である、“自己防衛の権利”を大切にしているだけだ」と早口にまくし立てた。

 さらにショーンは「女にはそんな力はないと言う考えがあるが、私はそうは思わない。妻や娘たちにも自己防衛する力がある。その力があると自信をつけてもらうよう、彼女たちにも護身術などを伝授した」と語り、さらに「父が“我が子のために”と自分の魂を悪魔に捧げるというビジョンを見た。この啓示を受け、メシアの本当の意味がわかった」とも話している。今日の武装する教団へと変化したのには意味があることを熱く訴えて、男女共に武装する意義を強調した。

 

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像7画像は「Daily Motion」より引用

■ショーンの生い立ちと思想的背景

 アメリカで育ったショーンは、過去に受けたインタビューで、「韓国ではなくアメリカで育ったことで、甘やかされず、強い精神を身につけられた。格闘家と出会い、学校では少数派の友人たちと交流し、サブカルチャーと出会えた。エリート社会ではない環境を神が与えてくれたのだ」と述べている。

 さらに、「子供の頃は兄たちを見習い、銃を持っていた。だが、仏教徒になり、暴力的なものを捨て、菜食主義者になった」「仏教からは多くのことを学んだが、仏教が作り上げる社会は自由ではないことに愕然とし、離れた」と自らと宗教との関わりを説明する。ハーバード神学大学院(アイビーリーグのハーバード大学ではない)を卒業したショーンは、真の自由を求めて統一教会に戻ったのだと明かした。

 そんなショーンと深い関係にあるのが兄ジャスティン(文国進)である。ショーンは「ジャスティンは、アジアの政治家や起業家からも一目置かれる存在」だと絶賛している。

「(武器製造を始めた)ジャスティンが、武装することで政府の攻撃から身を守ることができるのだ、武装することで自由になれるのだということを教えてくれた。世界中で攻撃されていた父もこの思想に痛く感銘を受けた。誠実で名誉を重んじる、ジャスティンは私に指導性や組織論を教えてくれた素晴らしい人物だ」(ショーン)

 兄への尊敬を語るその一方で、ショーンは母親に対しては複雑な感情を抱いているようだ。前出のインタビューで、母親である韓鶴子と仲違いしたことも語っている。

 ショーンいわく、「母は自分が犠牲者だという考えを持っていた」「父の力で建てられた天正宮(清平)を、母は自分が建てたと主張するようになった」そうで、「父の晩年、両親は激しく言い争い、父は離婚するとまで言っていた。父が亡くなってからも、父を冒涜する母の側にはいられないと絶縁を決意した」と説明する。

 息子の反乱に、母・韓鶴子は「大きな口を叩く息子だが、私の金なしでは生きていけないくせに」と送金を止め、韓国に持っていた銀行口座も閉じたことを明らかにしている。母の援助を失ったショーンは、武器製造会社で成功を収めている兄ジャスティンの助けを得て、アメリカの田舎町で新たにサ●クチュアリ教会を立ち上げた。

「これまで自分は(統一教会の御曹司・後継者としてボディガードをつけられ)守られていたが、母から離れ自分で自分を守らなければならなくなった」(ショーン)

 実際、親元から離れたショーンは護身術に磨きをかけ、ジャスティンの影響を多大に受け派手に武装するようになっていた。

■妻と両親への思い

 さて、ショーンだけでなく、いつも彼の側にいる妻ヨン・ア・リーも、サ●クチュアリ教会にとって大きな存在である。ショーンは妻に母が失敗した「“真の母”の座」を継がせたのである。

 18歳で結婚した美しい妻ヨンは、統一教会の牧師だった頃から夫ショーンを支えてきた女性。5人の子供を産み育てたとも伝えられている。ヨンは気さくに信者と接する人物で、姑イビリがあったことを匂わす発言もしている。優しく、強く、美しい彼女は、ショーンにとって理想の母親なのだろう。

【閲覧注意】「この上なく危険な武装カルト教団」教祖の一声で銃を乱射する可能性! 脱走者は公開処刑…サ●クチ●アリ教会の画像8ショーンと妻ヨン。画像は「Washington Post」より引用

 世界的なカルト教団の御曹司であり、10人以上の兄弟の中で揉まれながら育ったショーン。大家族の男児が年の離れた兄に憧れるのはよくあることであり、ショーンもその気持ちがあるからこそ、武装に走っているのかもしれない。後継者に指名してくれた亡き偉大な父親の期待に応えたい、父親を超えたいと思っているのかもしれない。

 しかし、銃撃事件が絶えないアメリカで、武装する教団は恐怖のカルト教団でしかない。銃規制が難しいとされるアメリカには「自分たちの身は、自分たちで守らなければ」と考える人たちが少なくなく、そういった人たちがサ●クチュアリ教会の教えに共感して入信し、勢力を伸ばすのではないかと懸念する声も多く上がっている。

参考:「ABC news」「BBC」「Washington Post」「Houston Chronicle」ほか

文=堀川英里

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