人類“水中移住”のための人工エラ「AMPHIBIO」がカッコ良すぎる! 3Dプリンターで簡単に… 海面上昇への究極アンサー
水の中で暮らすことができる日が近づいている、と言われても現実味を帯びないが、実現したら試してみたいと思う方には朗報かもしれない。そんな興味深いニュースが8月16日付の英紙「Daily Mail」にて報じられている。
■目指せ水陸両用!? 人工のエラとは一体どんな物なのか?
1980年代に開発され、今や航空機・車の部品から人間の皮膚や骨に至るまで作れるようになり、あらゆる分野に浸透してきた3Dプリンターだが、その3Dプリンターを用いて作られたのが人工のエラ「AMPHIBIO」(アンフィビオ)だ。両生類を意味するアンフィビオのシステムは周囲の水から酸素を取り込み、二酸化炭素を水中に逃すことができる材料を使用している。
製作者はこのプロジェクトが、近年世界中で上昇しつつある海面水位によって、地上から水中に移り住まなくてはならなくなった場合に、人間が水中で長時間を過ごせるようになることで少しでも問題解決の手助けになれば、と望んでいるのだ。
この人工エラを作成したのは、生物の機能を模倣して新たな技術を研究開発するバイオミミクリーデザイナーであり、さまざまな物質の化学的性質を研究し、ニーズに合わせてより役立つ材料を生み出すというマテリアルサイエンティストという顔を持つ亀井潤さんだ。
2015年からイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに在籍し、2016年12月には同校と東京大学生産技術研究所が共同で行うデザインプロジェクト「RCA=IIS Tokyo design Lab」の設立から現在まで数々のプロジェクトに携わっている。
亀井さんは将来、人間が水の中に住むことになると想定して人工エラをデザインし、今回はそのコンセプトを提案しているが、将来的には陸地で暮らすように水の中で長時間を過ごす人たちへ日々の快適さを提供すると語っている。
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