【日本怪事件】ジャーナリスト黒木氏はなぜ自殺したのか? “疑惑の”岩手17歳女性殺害事件、真犯人追及で県警に調査を求め…

■黒木氏が抱いた疑惑

 これだけを見れば、小原が怪しいと見るのは、ごく自然な感情だろう。

 黒木氏は、TBS系「テレビ公開大捜査SP あの未解決事件を追え」の取材で、平成20年現地入りした。小原が犯人だという警察の見立てに疑問を持ち取材を続け、『週刊朝日』誌上で何度も疑問を投げかけた。

 梢さんを呼び出した翌日の6月29日、小原は右手を負傷して済生会岩泉病院を受診している。診察した医師から黒木氏は、このように聞いた。

「本人は、酒に酔って壁とけんかしたと言ったが、壁を殴ったようなケガではなかったし、噛まれたような傷でもない。右手には運動機能障害があり、あれでは首を絞められない」

 梢さんの死亡推定時間について、岩手県警はこう答えた。

「被害者の行方が分からなくなった6月28日の深夜から、遺体が発見された7月1日の午後4時30分頃までの間だ」

 犯罪報道では、死亡推定時間は数時間程度の幅で特定されていることも多い。行方の分からなくなった時間すべてを死亡推定時間としているのは、異常だ。死後硬直や胃の内容物から岩手医科大学の死体検案書では、6月30日から7月1日までを死亡推定時間としているが、それさえも無視しているのだ。

 なぜこんなことになっているのか。


■佐藤梢さんの足取り

 6月28日午後11時頃、宮城県登米市内のコンビニで、佐藤梢さんの姿が防犯カメラに捉えられていた。これが彼女の最後の足取りだ。
 
 6月29日午前2時14分から3分間ほど、小原の姿が岩手県盛岡市内のガソリンスタンドの防犯カメラに捉えられていた。右手には白い布を巻いていた。

 6月29日午前9時頃、小原は岩手県田野畑村にある弟(次男)の家に現れる。梢さんは同乗していなかった。右手に大けがを負っていたため、この日、済生会岩泉病院を受診したのだ。30日まで小原は弟の家に泊まる。梢さんの遺体が発見された川井村まで車で2時間かかる距離だが、小原が4時間以上家を空けた事実はない。

 小原が梢さんを殺害できる時間はきわめて限られており、死亡推定時間を絞り込むとアリバイが成立してしまう。だから曖昧にしているのだという疑いさえ浮かぶ。

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