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日刊サイゾー

【日刊サイゾーより】

 文部科学省がメルカリなどに対して完成した宿題の取引禁止を求めるなど、日本では宿題代行に対する風当たりが強まっているが、 いまやIT先進国ともいえる中国では、宿題の答えを教えてくれるアプリが物議を醸している。

「ETtoday新聞雲」(9月24日付)などによると、重慶市に住む小学3年生の子どもを持つ周さんは、同級生の多数がアプリに頼って夏休みの宿題をしていたことを耳にした。そのアプリとは、設問を撮影して画像をアップロードするだけで解答が瞬時にわかるというもの。

 一方、中学校の教師をしている周さんの妻は、一部の生徒が提出した夏休みの宿題に、明らかに不自然な点があることに気づいた。解答があまりに完璧すぎていたからだ。つまり、アプリを利用していたのだ。「これでは学習目標を達成できたかどうかがわからないし、学習したことを理解できているかもわからない」と彼女は嘆く。

 宿題を手助けするアプリは以前から存在していたが、ここ最近、精度が格段に向上した。App Storeで中国語の宿題を意味する「作業」を検索すると、10以上のアプリが表示される。10万回以上ダウンロードされている神アプリもあるという。

 アプリによって対象となる学年や教科は異なるが、試しに「阿凡題搜題」というアプリを使ってみた。同アプリは、小学生から高校生までをカバーしている。そこで高2を選び、数学の設問を撮影すると、ある程度自動的にトリミングされるが、別の設問が一緒に写り込んでしまっても、指でトリミングすることができる。「1+1」のような簡単な数式だと想定外なのか、読み込みエラーを起こすが、定番の問いについては精度が抜群。アップロードして3秒もたたずに解答と簡単な解説が表示された。

 しかし、それだけでは理解するのが難しいケースもある。その場合は、アプリに登録されている先生からオンラインで解説を聞くことができる。「老師答疑」をタップすると、アプリが推薦する何人かの先生のアイコンが、専門科目や教師歴、星評価などとともに表示される。ただし、これを利用するには課金が必要だ。料金は1分1元(約16円)。100分チャージすれば89元(約1,400円)になるなど、お得な割引サービスもある。

 周夫妻のように、思考力の低下を懸念してこうしたアプリに批判的な立場の保護者や教師もいるが、一方で、子どもに積極的に利用させる親もいる。重慶教科院の王緯虹副院長は「私たちが使っていた参考書には、巻末に答えが記載されている。アプリはその一種という見方もできる」と擁護する。“宿題解答アプリ”のユーザーは今後、さらに拡大しそうだ。中国産アプリであるTikTokが日本でも大ヒットしているだけに、日本語版が登場する日も近い!?

(文=大橋史彦)

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