左利きが生まれる理由に「遺伝子と脳」は関係ないことが判明!謎多き利き手のメカニズムとは? (最新研究)

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■なぜ左利きは少ないのか?

 さて、人間の利き手にはもう一つ大きな謎がある。なぜ右利きが9割と極端な偏りがあるのかという疑問だ。かつて利き手は人間にしか存在しないといわれていたこともあったが、最近ではゴリラやカンガルー、クジラなど多種多様な生物にもあることが分かっている。今年1月には、ネコにも利き手(前足)があり、オスは左利き、メスは右利きなことが多いという研究が発表されて話題になった。動物たちも右利き・左利きの数に程度偏りがあるようだが、人間ほど極端ではないようだ。

1004lefthand-3.jpg画像は「Live Science」より引用

 左利きが少ない理由、それは人間の進化の歴史における「協力」と「競争」のバランスにあったという説がある。2012年の学術誌「Journal of the Royal Society Interface」に発表された論文によれば、人間の社会で求められる「高度な協力」が右利きを有利にし、多数とする圧力となったのではないかとしている。

 例えば、同じ道具を共有して協力する場合、利き手が同じ方が効率が良い場合が多いだろうし、より安全に作業を行えただろう。一方で、左利きは競争の時には有利となりうる。現代でも様々なスポーツ選手に左利きが多いことからもわかるように、戦いにおいても左利きは右利きに対して有利だった。シミュレーションの結果は、もし人間の社会が競争のみだったら利き手の比率も左右半々だった可能性を示したという。

 身近なことながら、意外なほど謎が多い利き手。だがその秘密は少しずつ解き明かされつつあるようだ。

(編集部)


参考:「Business Insider」、「Live Science」「eLIFE」、ほか

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