「オナニーやSEXは悪、処女は女神」日本のクソ性教育は昭和初期から始まった!偉大な教育者が次々暗殺…亜留間次郎解説!

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■性教育の重要性を唱えた人が次々死亡

「オナニーやSEXは悪、処女は女神」日本のクソ性教育は昭和初期から始まった!偉大な教育者が次々暗殺…亜留間次郎解説!の画像2画像は「Getty Images」より引用

『変態性欲の研究』で名を馳せた羽太鋭治博士は、昭和3年の年末に医師法違反としては極めて珍しい、医師としての品位保持義務に違反した罪状で逮捕されました。警察で厳しい尋問の後に脳に障害を負ったというのですが、体が不自由になったなんて……一体何があったのか。拷問か暴行でもあったのでしょう……。

 脳に傷害を負って不自由な生活を強いられることになった羽太鋭治博士は、翌年、昭和4年8月31日に自殺します。少なくとも筆者は、この他に日本で医師が品位保持義務違反で逮捕された話を聞いたことがありません。

 昭和4年3月5日には、性教育論を提唱した衆議院議員の山本宣治が右翼に刺されて死亡しました。大正11年に日本語の手淫に代わる英語のオナニーの日本語訳として『自慰』という言葉を広めた人物です。

 刺した右翼の男は正当防衛で無罪を主張、警視庁も殺されたのは左翼の変態性欲者だから当然と言わんばかりの態度で、犯人を擁護する対応を取りました。

 しかし、東京地裁は独自の現場検証を行い、警視庁の発表を否定し殺人罪で実刑を宣告、殺人犯を擁護したことに対して内務省が警視庁に対して厳重警告を行うほどの異常事態にまで発展したのです。

 犯人は実刑をくらいましたが、異例の模範囚扱いで刑期の半分で出所、その後は右翼の仲間に「変態性欲者を殺したのだから無罪で十万円と良い身分が貰える筈だったのに刑務所にぶちこまれてしまった」と話しています。しばらくは日雇いなどの仕事をしていましたが、精神病院に強制入院となり死亡しています。

 大正時代ならセーフ、昭和になったらアウトという基準の変化がなぜ起こったのか、教育界の陰謀を疑わずにいられません。

 その後、軍国教育に傾倒していった日本がどうなったのか……皆さんご存じの通りです。

注:明治後期から大正時代にかけて名称の変遷が激しく、厳密な歴史考証に基づく記述は混乱を招くと考え、表記が分散してしまうことを避けるため、名称と時代が合っていない部分があります。ご了承ください。

文=亜留間次郎

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●亜留間次郎
 薬理凶室の怪人アルマジロ男。人間の皮を被った血統書付きアルマジロ。守備範囲は医学から工学、ノーマルからアブノーマルまで幅広く、アリエナイ理科ノ大事典など、くられ氏と共に薬理凶室関連の共著多数。単著に『アリエナイ理科式世界征服マニュアル』(三才ブックス)がある。よくわからないケダモノなのでよくわからないネタで攻めていきます。

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