チャールズ・マンソン完全解説! 史上最凶のカルト連続殺人鬼の“身の毛がよだつ生涯”とは?
■最初の事件 耳削ぎ落とし殺人
7月に入り、チャールズは、ファミリーのメンバーづてに、ミュージシャンでドラッグの売人だったゲイリー・ヒンマンが多額の遺産を相続したとの噂を聞いた。同月25日、チャールズはメンバーのスーザン・アトキンス、メアリー・ブルンナー、ボビー・ボーソレイユの3人をゲイリーのマリブの自宅に行かせ、「資産を全てファミリーに寄付し、ファミリーに入るよう説得しろ」と命じた。
突然の要求にゲイリーは驚き、当然のことながら拒否した。すると3人はゲイリーを2日間監禁。怒りに満ちたチャールズがやって来ると、ゲイリーの耳を削ぎ落とした。そして、ボビーにゲイリーを「殺せ」と命じた。ボビーは何のためらいもなく、痛みと恐怖で叫ぶゲイリーを刺殺した。
彼らは現場の壁に、ゲイリーの血で「Political Piggy(政治的な強欲豚野郎)」と書き、ブラックパンサーのシンボルも書き残した。チャールズが敵視していたブラックパンサーの犯行だと見せかけるためだった。
8月6日、ボビーは自分が殺したゲイリーの車を運転しているところを警察に逮捕される。車内から殺人に使われたナイフも出てきたため、ボビーはゲイリー殺しの容疑者として逮捕された。ボビーが逮捕されたことを知ったチャールズは色めきたった。そして、興奮しながらメンバーたちに告げた。「ヘルター・スケルターの時がやってきた!」と。
チャールズは、自分を見下し、裏切ったハリウッドの高飛車な連中や金持ちをターゲットにしてやろうと心に決めていた。本当なら自分をデビューさせてくれなかった音楽プロデューサーのテリーを標的にしたかったのだろう。しかし、テリーはこの頃すでにかつて住んでいたベネディクトキャニオンのシエロ・ドライブを引き払っていた。そして、その邸宅には、テレビ界で活躍していたハリウッドの女優シャロン・テートと映画監督のロマン・ポランスキーの新婚夫婦が移り住んでいた。シャロンは妊娠しており、このシエロ・ドライブの邸宅で夫婦は暖かい家庭を築き上げようと心を踊らせていた。
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