チャールズ・マンソン完全解説! 史上最凶のカルト連続殺人鬼の“身の毛がよだつ生涯”とは?
■ファミリーの終わり
10月10日、デスヴァレーに自動車窃盗団がいるようだとの情報を得た白バイ隊員が、デスヴァレーのマンソン・ファミリーの掘っ建て小屋に入り、ファミリーを逮捕した。
この少し前、スーザン・アトキンスは別の事件の容疑者として逮捕され、拘置所に入れられていた。拘置所では女性も男性も「どれだけ自分が凄い犯罪者か」を見せて同房の者に舐められないようにするという傾向がある。スーザンも拘置所の同房囚人に「あんたシャロン・テートを殺した奴を知ってるよね」と言い、戸惑う彼女に「今、あなたの目の前にいるのが犯人だよ」とドヤった。「殺しは、やればやるほど楽しくなる」とまで言い放ったのである。
囚人仲間はすぐに看守に垂れ込んだ。スーザンは殺人事件の容疑者として逮捕され、警察に移送された。スーザンは罪の意識などかけらもない表情で自分がやったことを認め、「ヘルター・スケルターの時が来たからなのよ!」と詳しく話した。この彼女の自白により、同年12月、スーザン、チャールズ、パトリシア・クレンウィンケル、レスリー・ヴァン・ホウテン、テックス・ワトソン、リンダ・カサビアンが、シャロン・テートら5人とラビアンカ夫妻殺しの容疑者として逮捕された。
■法廷のカリスマ
1970年6月、チャールズとスーザン、パトリシア、レスリー、リンダの裁判が始まった。チャールズは「弁護士はいらない自己弁護をする」と主張。却下されたが、チャールズは裁判所でも洗脳劇を繰り広げる自信があったものと見られる。
そんなチャールズは裁判所でもスターだった。表情豊かに笑ったり、変顔をしたり、にこにこしていたかと思ったら、弁護士にペンを振りかざしたし、裁判官に殴りかかるなどした。メディアのカメラに向かってはチャーミングに微笑むことも多かった。小さい男なのに、存在感は誰よりもあった。
全米が、うら若き乙女たちに残虐殺人を犯せさせた、カルトリーダーのチャールズに注目した。チャールズは一貫して、「俺は殺しなどしていない」「彼女たちは自分の意思で自分のやりたいことをしただけ」だと主張。3人の女性はそういう彼を微笑みながら眺めたり、目を見合わせてクスクス笑ったりした。洗脳の恐ろしさ、カルトの恐ろしさに世間は慄いた。
スーザン、パトリシア、レスリーたちは、カラフルな服を着て手を繋いで歩いたり、チャールズが作詞作曲をした歌を歌った。裁判が始まり、チャールズはすぐ資金集めのために『LIE』というアルバムをリリース。アルバムは大きな話題になった。3人の女性たちは歌だけでなく、片手を上げるなどのパフォーマンスをしたりしたが、これは全てチャールズの指示によるものだった。チャールズが「自分は世間から排除された人間だから、その証に」として眉間にバッテンを描いた時も、3人の女性は全く同じことをした。
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