近道に走行妨害……中国発・マラソン大会は迷惑行為のオンパレード!

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【日刊サイゾーより】

 中国南部・広東省の深セン市で11月25日に開催されたマラソン大会において、コース途中の中央分離帯を横切って近道をしたランナーたちの映像が公開され、「さすが中国人」と世界中からあきれられたのは記憶に新しいところ。

 それと前後して開かれたマラソン大会でも、さまざまなトラブルが発生していた。

 18日に江蘇省蘇州市で開かれた国際マラソン大会では、ゴールまであと500メートルというところで、アフリカ人選手とトップ争いをしていた中国人女性ランナーに、道路に出て待ち受けていたボランティアが中国国旗を無理やり手渡すという事件が起こった。


選手がぶつかりそうになっても、お構いなし。道の真ん中に立ってランナーに国旗を渡すボランティア
 旗といっても体にまとえるほどの大きさがあり、重量もそれなりにある。走って体力を消耗している最中にそんなものを渡されたランナーは、しばらくそれを持ったまま走り続けたが、途中で道端に投げ捨てた。

 これが影響し、結局ランナーは2位に終わってしまった。

 同日に河南省周口市で開かれた市民マラソン大会では、レース後、参加者たちに参加賞として袋入りのピーナッツが配られた。しかし、その袋に印刷された製造年月日は2000年7月25日。賞味期限はその1年後の01年7月24日となっており、なんと18年も前に製造されたものだった。


印字が間違っていたのか、ホントに2000年の製造だったのか……
 この問題に対し、大会主催者は「印刷した日付を間違えただけで、食品の品質に問題はない」と説明したが、のちにメディアが取材を進めたところ、袋に書かれていた製造業者はすでに営業停止していたという。

大会のバナーをバックに記念撮影をするため、走っている優勝ランナーの手をつかんで無理やり止めた係員
 そして一番新しいところでは、12月2日に広西チワン族自治区南寧市で開かれたマラソン大会で、エチオピアの選手がトップでゴールした途端、係員が駆け寄って、まだ小走りで走っていた選手の手をつかみ、無理やり走りを止めさせた。いきなり足を止められた選手は、そのまま地面にへたり込んでしまった。

 無理やり止めた理由はといえば、なんと、大会のバナーをバックに優勝選手の記念写真を撮影させるためだった

 マラソンに限らず、どんな運動でもそうだが、激しい運動をした後は、しばらく緩やかな動きを続けて、息と心臓の動きを整える必要がある。しかし、運動直後にいきなり動きを止められると、心臓に大きな負担がかかり、ヘタをすると命に関わる危険性もあるのだ。この係員の危険な行為には、中国国内からも非難の声が上がった。

 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、マラソン大会における一連の不祥事について、こう指摘する。

「つい数年前まで、中国人はマラソンなど見向きもしませんでした。それが、今では雨後のたけのこのように、全国各地でマラソン大会が開かれています。現地紙によると、中国で開かれたマラソン大会は、2011年にはたった22レースだったのに、6年後の17年には1,102レースと、約50倍にも増えたそうです。あまりにも急激に普及したため、マラソンに対する知識が追いつかず、競技について無知な人たちが大会を管理しているため、こういったことが起きているものと思われます」

 ランナーもランナーなら、主催者も主催者。中国のマラソン大会では、まだしばらくは、こういったトラブルが引き続き起こりそうである。

(文=佐久間賢三)

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