箱根駅伝のあまり知られていない実況中継の裏側! スタッフ1000名超え、一切喋らないアナウンサーの謎も…!

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箱根駅伝のあまり知られていない実況中継の裏側! スタッフ1000名超え、一切喋らないアナウンサーの謎も…!の画像1イメージ画像は「Getty Images」より引用

 2020年には大会創設100周年を迎え、日本テレビ系列の生中継によってお正月の風物詩になっているのが「東京箱根間往復大学駅伝競走」、通称「箱根駅伝」だ。2019年は95回目の大会がおこなわれるが、この箱根駅伝生中継の裏側には縁の下の力持ちとして知られるアナウンサーもいるという。

「毎年『箱根駅伝』の中継に関わるスタッフは1000名を超えています。その中には20名ほどのアナウンサーがいますが、表舞台に立つのはこの中の半分程度です。残りは裏方に徹しています」(テレビ局制作ディレクター)

 カメラやマイクの前に立つのがアナウンサーの仕事だが表に出ないとはどういうことなのか。

「メインの実況アナウンサーや中継車実況など数名のアナウンサーが生放送の中で喋りますが、これらのアナウンサーには2人から3人程度のアシスタントアナウンサーが付いているんです。ほかの番組ではあり得ないことですが、箱根駅伝は昔からこのような体制で生中継しています」(同)

 たしかにアナウンサーのアシスタントとは聞いたことがない。どのような仕事をしているのだろうか。

「簡単に言えばメインで喋るアナウンサーに的確なタイミングでデータや資料をメモにして渡す行為です」(同)

 実況をおこなう上で過去のデータや資料はとても重要なものであることは理解できる。しかし、なぜそれをアナウンサーがおこなっているのか。

「通常のスポーツ中継ではこのような役割はディレクターや構成作家がおこなっています。しかし、実況するアナウンサーの気持ちを最も知っているのはアナウンサーです。だからこそ、指示がなくても的確なタイミングでメインのアナウンサーが欲しいであろう情報を先を読んで出せるのです」(同)

 なるほど、たしかにアナウンサー以上にアナウンサーの気持ちを理解できる人はいない。

「また、これらのアナウンサーは各大学にも出向いて徹底した情報収集をしています。各選手のプライベートな部分まで含めて放送中に使えそうなネタを集めているんです。出場校は20校以上ありますし、出場する選手は直前までわからない部分もあります。そのため、メインのアナウンサーだけでは手が回らないので、こうしたアナウンサーが手足となって動いているんです」(同)

 決してマイクの前には立たないが、このような影武者のようなアナウンサーがいるからこそ、メインのアナウンサーは実況に集中できているようだ。2日間の生放送の中で、ただのひと言も喋らないアナウンサーに敬意を表したい。
(文=吉沢ひかる)

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