ペニスを切られた少年たちの悲痛な人生
奇習! ペニスを切られた少年たちの悲痛な人生とは!? 近畿地方に存在した“羅切の男”たちが集う「男娼遊郭」の実態!
「しかもね、男相手に体を売っていた連中は、大抵、よそから売られてくる農家の子だったりするんだけれどもさ、子供のうちにね、てめえのナニをちょん切られちゃうの。んでね、ホント、女みたいな服を着せて、立ち居振る舞いやら何かまで、女として躾けるっていう。今の人からしたら信じられない話かもわからんけれどもね、このあたりじゃそれが普通でさ。だから大人になって年季明けになっても、別に里へと帰るわけでもなし、家庭を持つわけでもなしにね、大抵は若い衆を教育したり、世話をする役割として、ここいらで暮らしていたんだよな」
驚くことに当地の男娼たちの大半は、その幼き日に“羅切”され、以後、女児のように育て上げられて、“男娼デビュー”していというが、荻野さんの話によると、そうした行為が行われた背景には、少年たちを「潰しの利かない状況」に追い込むことで、逃亡せずにいつまでも当地に繋ぎ止めておくという意味あいや、子供をつくれないようにすることで、どんなに大きな富を築いても一代で終わるようにするという狙い、さらには、第二次性徴を迎えた後に身体的な特徴としての男性的な要素を極力阻害し、中性的な容姿にするといった思惑があったのだと推測されるのだという。
「もっともね、それ(※羅切)を察知してすぐに逃げ出す子もいたようだけれども、逃げるって言ったって子供の足だからね。大抵はすぐに見つかっちゃう。そうなるとね、見せしめのために、袋叩きにされて殺されちまってさ、死んでもしばらく辻に吊るされるの。ああいうのを見ちゃったら、みんな逃げようなんていう気持ちはなくなっちまうよな」
その悲痛な人生とは裏腹に、多くの富を当地にもたらすこととなったという、“羅切の男娼”たち。その胸中に思いを馳せると、なんともやりきれないものがあるというのが正直なところである。
(取材・文/戸叶和男)
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