ダウンロード数はTikTok以上! 中国共産党開発の”洗脳ニュースアプリ”を利用してみた

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【日刊サイゾーより】

 習近平政権発足後、時代に逆行するかのような独裁色強まる中国で、党が共産主義のイデオロギーを学ぶことができるアプリ「学習強国」を公開し、話題となっている。台湾メディア「自由時報」(2月21日付)などによると、1月1日のリリース以来、2カ月たたずしてダウンロード数は4,370万を超え、App Storeでは12日、TikTok(抖音)を抜いてダウンロード数が1位になったという。その理由は、政府が共産党員に使用を指示しているからであり、それが党員の給与やボーナスにも影響するという。党員数は2017年末時点で8,956万4,000人と公表されているので、すでに約2人に1人がアプリをダウンロードしている計算になる。

 

 App Storeの場合、日本のアカウントでは検索しても表示されないので、中国のアカウントを使用してダウンロードしてみた。アプリを立ち上げると、アカウントの作成が必要になるが、そこでは実名と所属先の登録を求められる。それに従い、本名に加えて「フリーランス」と入力してみたが、外国人でも問題なく登録できた。

 同アプリはニュースアプリのようなつくりになっており、「おすすめ」「トップニュース」「時事総合」「公布」といった項目を選ぶと、それに関連した記事がタイムライン上に表示される。「新思想」「党史」「軍事」といった、共産党の威光を示すような項目も多い。ただしどの項目を選択しても、表示される記事のほとんどが習近平国家主席に関する内容だ。記事にはコメントを書き込めるようになっているが、一様に政府や習近平を称賛するコメントであふれ、まるで個人崇拝を強化するためのアプリだ。アプリのロゴに使用されている「学習」の文字は、毛沢東が書いたものだという。「洗脳もデジタル化の時代だ」と揶揄するネット民もいる。

 トップ画面の上部にはポイント数が表示されており、記事を閲覧したり試験に挑戦したりすると、閲覧時間や結果に応じてポイントが加算される仕組みになっている。このポイントがノルマに達さない党員は、当局に報告されるという。将来的にはそのポイントを何かと交換できるようだが、現時点では、「間もなく公開、乞うご期待」と表示されるだけだ。

 同アプリの開発を請け負ったのはアリババ(阿里巴巴)だという。アカウントを管理する画面には「紅包(祝儀)」という項目があり、同社の決済システム「アリペイ(支付宝)」とのひもづけができるようになっている。どういった場面で金銭のやりとりが必要になるかは不明だが、ポイントがノルマに達さない場合に、ポイントの購入を強いられるのだろうか? ポイントという手段によって管理される共産党員の生活も楽じゃない!?

(文=大橋史彦)

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