【根本敬×ケロッピー前田】悪趣味、愛人5人、鬼畜、世紀末…悪名高き伝説の雑誌『BURST』の復活『バースト・ジェネレーション』を語る!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント2

 2018年12月、平成最後の冬、日本の1990年代を疾走した伝説の雑誌『BURST』(白夜書房/コアマガジン)の血統を継ぐものとして『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)が創刊された。

画像は「Amazon」より引用

 コンプライアンスに過敏なSNS全盛の時代にあって、一部では「90年代カルチャー」の過激な部分を断罪するようなネット言論が横行している。果たして、なぜこのタイミングで悪名高き『BURST』は復活を遂げたのか? また、遂げなければならなかったのか?

 今回『バースト・ジェネレーション』の責任編集を務める“身体改造ジャーナリスト”ケロッピー前田氏と、そして元祖『BURST』のレギュラー作家であり、自身も著書『ディープコリア』が前述の断罪の一環として炎上した根本敬氏に、その意味を語ってもらった。


■《不妊治療の時代》に《遊び場》を

ーー1995年に『BURST』の第1号が刊行された時、根本さんはどう思いましたか?

根本 うーん、自然にできてきたものだよね……そこまで“特筆すべき”というよりかは、ごく自然に発生した感じですよね。当時はまだいろんな雑誌が創刊していた頃だったから。

ケロッピー 1990年代って、出版業界はまだ潤っていて、出版社同士も仲良かったですよね。僕が白夜書房の編集者だった1990年代前半、『宝島』のパーティに呼ばれたり、『ガロ』の作家さんたちともよく遊んでましたね。今の出版界だと想像できないかもしれませんが、編集部が遊び場みたいな。白夜なんて特にそうでした。「とりあえず会社に集合!」みたいな。

根本 仕事と遊びの区別がなかった時代だよね。

ケロッピー あの頃、死体写真家の釣崎清隆は元々『スーパー写真塾』で連載をしていて、『BURST』が始まった時、「新しい雑誌つくりたいんだけど誰かいない?」みたいな感じで参加したんじゃないかな。

根本 要は、卵子の状態が整ってれば、あとは精子がそこにうまく辿り着けるかって問題なだけです。あの頃は雑誌に関わってる人数=精子も、出版社の企画=卵子の数も多い時代だった。今の雑誌は、“不妊治療”して、なんとか出している感じなんですよ。1990年代は今と違って、不妊治療なんて必要のない時代でしたからね。『BURST』に限らず、いろんな雑誌が生まれていた。

——今回、『バースト・ジェネレーション』が東京キララ社から刊行されるにあたり、かなり紆余曲折がありましたよね。

ケロッピー 『BURST』復刊のチャンスは何度かあって、一番盛り上がったのは、2010年に『BALLS(ボールズ)』ってタイトルで大判のアート雑誌をやろうとした時。創刊宣言イベントまでやったんだけれど、結局出なかったんですよね。あの時は『BURST』の創刊編集長だったピスケン(曽根賢)がやるという話だったけれど、最終的にいろいろな条件が合わず、編集の実作業に入る前に決裂してしまった。

根本 こんな時代によく出せましたよ。ホント、出しただけで偉いと思います。

ケロッピー ありがとうございます。今回、『バースト・ジェネレーション』をやるにあたって、雑誌の《血統》を大事にしました。創刊編集長のピスケン(曽根賢/現作家)のところにも以前から何回も復活の話があったのに、やれなかった。以前を超えるものを作ろうとしたらプレッシャーがかかりますしね。

 かつてはライターとして参加していた僕が今回の編集長をやることになった時も、最初はプレッシャーを感じました。それで、「どうしたら『BURST』になるのか!?」を考えて、8月31日から3日間の『創刊宣言イベント』をやったんですが、その1日目はかつての関係者たちにひとりずつ「『BURST』とは何か?」って訊いたんです。そうしたら、全然個々のまとまりはなくて、「ああ、結局遊び場だったんだな」って思いました。『BURST』っていうよくできた《遊び場》をピスケンが作ったら、そこに来たみんながただ勝手にやったという。

根本 《イイ雑誌》っていうのは《イイ遊び場》でしたよね。昔の『宝島』とか、『ガロ』とかね。『ガロ』は、ゆるさイコール間口のひろさ、単にだらしなる場合もあったけれど、その点『BURST』はいろんな塩梅(あんばい)が良かった。それは原稿料がわりとよかったからだと思う(笑)。

ケロッピー 作家同士が競争していたところもありますね。編集会議も一応やるんですけれど、ただ飲んだくれて終わるだけ。でも、それが逆によくて、相談してつくってないから、みんなが滅茶苦茶するんですよ。

根本 確かに、アイカワ(タケシ/ライター・イラストレーター)さんが版下(文字・イラスト・写真が台紙に配置された印刷の最終原稿)作ったりしてたよね(笑)。今、そういうことができる場所ってなかなかないもんね。

コメント

2:匿名 2019年3月2日 04:44 | 返信

バーストがまだバイカー雑誌だったころ、刺青とかクスリをバイクと同列に扱うなんて許せん!ってミスター・バイク誌が怒ってたの思い出した。当時はブランキーが表紙だったな。懐かしいね。

1:匿名 2019年3月2日 00:05 | 返信

身長194のケロッピと並ぶと根本がコロポックルに見えるw

コメントする

画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。