カルト映画レビュー 第6回

幸福の科学映画に「登場する人物・団体は架空のもの」テロップが…!清水富美加の出家後初主演映画『僕の彼女は魔法使い』/やや日刊カルト新聞

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露骨に「エル・カンターレ」の名が登場


 主人公2人の間には恋心っぽいものが芽生えるが、風花は黒の魔法使いに見つかってしまう。優一を危険に巻き込まないために、風花は姿を消す。

 その後、同じく白魔法使いである風花の祖父(霊)が現れて、どう見てもそんな表示では目的地にたどり着けないだろうと思える不思議な地図を優一に手渡す。風花の居所を示した地図だ。風花が隠れ住む山小屋で優一は「精神と時の部屋」的なものに入り、風花と祖父(霊)から魔法の修行をさせられる。

 部屋の床に描かれた魔法陣には、幸福の科学の教義における地球至高神であり大川総裁そのものである「エル・カンターレ」の名が刻まれていた。登場人物のセリフにも「エル・カンターレ」が登場する。

 幸福の科学の映画で「エル・カンターレ」の名が登場したのは、2006年の『永遠の法─エル・カンターレの世界観』以来13年ぶりだ。宏洋氏が教団映画に関わるようになった『仏陀再誕』(2009年)以降、宏洋氏が主演を務めた昨年公開の『さらば青春、されど青春』まで、「エル・カンターレ」の名は作中に登場しなかった。

 宏洋氏が映画に関わっていた間は、さもフィクションの娯楽作品のような体を装って幸福の科学の教義や世界観を観客に見せつけようとする作品ばかりだった。それが、宏洋氏が教団から完全に決別した後に製作された本作では、実在する(と彼らが信じている)至高神の名を露骨に登場させてきたのだ。

 幸福の科学が大好きな者にとって、これはたまらない。ストーリー上はまったく関係ないが。

 ストーリーと関係ない見どころをもうひとつ。風花と優一が背中合わせになって手をつなぎ、CGの運命の赤い糸が2人を結ぶかのようなシーンがある。しかしよく見てみると、風花の片手の小指からヒラヒラと伸びた赤い糸が風花の前を通りすぎ、風花の反対の手の小指へとからんでいる。

 おい、赤い糸。お前がからんでいる2本の指、両方ともあの富美加ちゃんだぞ

 これでは、優一のことなどおかまいなしに風花だけで自己完結しているのを愛だの運命だなどと言い張っているという、だいぶ病的なニュアンスの描写になってしまう。

 見間違いかと思い、映画を見に行くという複数の知人にも、そのシーンを注意して確認してほしいと頼んだ。知人たちも、同じように見えたとの答えだった。CGの位置がしっかりできていなかったようだ。おもしろいからDVD化の際にも修正しないで欲しい。

 ちなみに本作は、全体的にCGや映像効果が安っぽい。衣装や小道具も同様だ。

 この作品の後に2012年の幸福の科学映画『ファイナル・ジャッジメント』を見てみると、その差は一目瞭然。『ファイナル・ジャッジメント』では、派手ではないシーンでもCG以外に光や色の具合など様々な効果が施されていることが見て取れる。しかし『僕の彼女は魔法使い』にはそれがない。

「清水富美加のお肌が女子高生というには無理があった。でも富美加ちゃんが悪いんじゃない。悪いのは映画を作るのに金をケチった幸福の科学だ」

 映画を見た知人のひとりは、怒りをぶちまける。

 幸福の科学は、お金がなくなってきたのだろうか。そんなことを考えながら本作を見ると、また味わい深い。

コメント

2:匿名 2019年3月9日 22:03 | 返信

ロケットニュース24を見ているのかと錯覚した。

1:匿名 2019年3月9日 15:16 | 返信

めずらしくTOCANAで正常な記事を見た気がする。

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