カルト映画レビュー 第6回

幸福の科学映画に「登場する人物・団体は架空のもの」テロップが…!清水富美加の出家後初主演映画『僕の彼女は魔法使い』/やや日刊カルト新聞

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白も黒もみんな能無し


 ストーリーに話を戻す。優一が魔法の修行をし、「エル・カンターレ」の名が何度も登場した「精神と時の部屋」的な場所も、黒の魔法使いに見つかってしまう。

 そこで優一が思いついたのが、風花の魔力を優一に移した上で優一の記憶を消すという作戦。こうすれば黒の魔法使いの狙いは風花から優一に切り替わり、優一が黒の魔法使いから記憶を読まれても風花の居場所を知られずに済む、というわけだ。

 作戦は実行され、風花の魔力を受け取って記憶を消された優一は一人で隠れ家を後にする。ところが黒の魔法使いが襲撃してきたのは風花のほうだった。風花の記憶は消していない。風花の記憶を読まれてしまえば、先ほどの作戦がすべて筒抜けになる。これは大ピンチだ。

 しかし、黒の魔法使いは風花の記憶を読むことはせず、「何かに使えるだろう」とばかりに風花を黒い石の球体に閉じ込めて連れ去ってしまう。

 何かに使われるはずだった風花入りの石を、黒の魔法使いは書斎の机に置きっぱなしにする。特に何にも使わない。代わりに、高校時代に優一を風花に奪われた幼馴染を闇落ちさせて手先にする。この幼馴染を偽風花にして優一をおびき出して殺すという作戦だ。

 幼馴染が化けた偽風花を演じるのも、あの富美加ちゃんだぞ。女子高生の演技より、黒い服を来てわかりやすく悪者になった演技のほうが圧倒的に安定している。おかげで、映画を見た知人の中には「風花の正体が実は黒の魔法使いだったという展開だと思いこんで見てしまっていた」という人もいたほどだ。

 それにしても、そもそも優一の「記憶消す作戦」自体が穴だらけ。おかげで黒の魔法使いは棚ぼた的に有利なカードを手に入れた。なのに黒の魔法使いはそれを活用せず、まったく別の方法をとる。

 まるで、駒の動かし方を知らない者同士の将棋対決。まったく展開が読めない、手に汗握る泥仕合だ。

 最終決戦で黒の魔法使いに押され気味の風花。しかし「白の魔法は神を信じることで最大の効果を発揮する」という設定に従って神に祈りを捧げ、黒の魔法使いをぶっとばす。

 え? 終わり? 黒の魔法使い1匹と式神的な手下を2匹やっつけただけで解決なの?

 ということは、黒の魔法使いも実は最後の1匹だったのか。いや、そんなことより、神を信じることでここまで無敵になれる白の魔法使いが残りひとりになっていたということは、白の魔法使いもほぼ全員が神を信じていなかったということだ。かつての白と黒の魔法使い大戦自体が、神を信じない者同士の壮絶な消耗戦だったのだ。

 神を信じていた魔法使いはただひとり、あの富美加ちゃんだぞ

 エンドロールとともに、作中でも何度もかかっていたあの「あはははは、んほほほほ」の歌が流れる。この映画の最大の衝撃は、エンドロールの最後の2行だった。

「この作品はフィクションであり、登場する人物・団体は架空のものです」

 エル・カンターレなんて、本当はいないのだということがわかった。そんな宗教で出家した挙げ句、教団映画で主演して広告塔を務めているのが、あの富美加ちゃんだぞ。

(文/藤倉善郎=やや日刊カルト新聞社総裁)

編集部

コメント

3:匿名 2019年5月26日 22:36 | 返信

フォーゼの頃は女子高生そのものだったな
未だに懐かしくて観てるわ

2:匿名 2019年3月9日 22:03 | 返信

ロケットニュース24を見ているのかと錯覚した。

1:匿名 2019年3月9日 15:16 | 返信

めずらしくTOCANAで正常な記事を見た気がする。

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