カルト映画レビュー 第7回

【カルト映画レビュー】日本最高峰の激ヤバ宗教アニメはコレだ! 平等大慧会×東映『魔滅の舟師』壮大さを解説!

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——フリーライター藤倉善郎(やや日刊カルト新聞総裁)、村田らむ、かに三匹の3人が宗教団体制作のカルトムービーを徹底レビュー!

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カルト映画レビュー第7回:かに三匹/『魔滅の舟師―まめつのせんし―』

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平等大慧会『魔滅の舟師—まめつのせんし—』

<かに採点>
レア度:★★★★★
宗教混交度:★★★★★
壮大さ:★★★★★

 宗教アニメには手に入りづらい作品が多くある。例えば、映画公開されたものの製作者側の都合なのかソフト化されていない真宗大谷派の『蓮如物語』のように、公開時に見逃したら視聴不可能になっている作品もある。立正佼成会のアニメVHSテープは数が少なかったからか目にする事がなかなかないし、辯天宗はアニメ作品を作った事実は判明しているものの、信者に向けての受注生産で頒布されたものらしく、現在では入手も視聴も困難なものとなっている。もちろんネット動画にも挙がっていない。

 そうした宗教アニメソフトの中で、今回紹介する『魔滅の舟師―まめつのせんし―』もまた、非常に手に入りづらい部類に属する。この作品は、1995年に平等大慧会が製作したアニメーションだ。企画原案は平等大慧会を立教した梅本禮暉譽。当時VHSテープでソフト化されたきりである。ブルーレイはおろかDVDにもなっていないため、VHSの再生可能な環境がなければ、入手しても視聴する手段がない。

 そんな同作の制作は東映動画(現在の東映アニメーション)である。監督は、数多くのテレビアニメを手掛けてきた(例えば『あさりちゃん』『愛してナイト』『とんがり帽子のメモル』『ゲゲゲの鬼太郎』『魔法使いサリー』『ドラゴンボールGT』といった作品のディレクターを務めていた)葛西治。宗教アニメでは、他にも例として挙げた『蓮如物語』の監督も務めている演出家である。さらに、音楽はつのごうじ。声優も豪華で、加藤精三や川浪葉子、緑川光、西村知道といった名だたる声優陣が並んでいる。

 そして、その内容は、いかにも宗教アニメらしい、興味深いものである。

 まず同作の特徴として挙げられるのは、さまざまな宗教が混交している点だろう。導入部分こそ、

「金河銀河を集めた那国常所の大伽藍にある知恵の星を、タブーを破ってのぞき見しようとしたアランとピピが、罰として刑の国・地球で修行を行うよう主から命じられる」

という教団オリジナルな展開ではあるが、そこからは、エデンの園で悪魔の誘惑に負け知恵の実を食べるアダムとイブの姿が描かれ、それから仏陀のエピソード、モーゼの十戒、そして日蓮の苦難とさまざまな宗教・宗派の足跡が取り上げられている。こうした宗教の混交は、非常に新宗教らしいと感じた。立教者の梅本は幼少より病弱だったため、宗教心が強く、自身でさまざまな法を行ずる経験をしてきたのだという。その体験が、アニメ作品にも反映されているのかもしれない。

コメント

1:匿名 2019年3月31日 20:55 | 返信

他にもいろいろあるんですね。興味深い。
http://d.hatena.ne.jp/kumaXX/20150419

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